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バヌアツ、ドローンでワクチン

Japan In-depth / 2019年5月3日 18時0分

特に、このドローンプロジェクトは、看護師の役割が大きいです。事前に必要数のワクチンを準備し、ドローンにワクチンをセット、到着したらワクチンを取り出し、速やかに接種。さらに、そのドローンを中心地まで戻す操作をする、これらの作業を全て看護師がやらなくてはなりません。彼女たちをまとめ、それらを教えたのが、JICA隊員で 環境省公衆衛生局予防接種拡大計画課配属の松井香保里さんです。彼女は、この3月で2年の任期を終え、日本に帰国されました。彼女がいなくなった後も、バヌアツ人看護師だけできちんとプロジェクトを運営できるのか、ここが松井さんも危惧するところであり、このプロジェクトの未来がかかっています。帰国前に松井さんにドローンプロジェクトについてお話を聞くことができました。



▲写真 到着したドローンからワクチンを取り出す看護師(swoop aero社のドローン)提供:UNICEF


あらかじめ準備するという習慣がないバヌアツ人。ドローンの飛行は安全面から時間管理が必須です。きちんと時間通りに、決められたことができるのか、その手引きはしてきた、あとは、バヌアツ人の自覚が芽生えるかの問題だ、と語っていました。


このプロジェクトに限らず、支援なれをしている感があるバヌアツ人。外国人がなんとかしてくれるという風潮からワンステップアップして、自意識をもつことが大切なってきそうです。しかし、今までの看護師の苦労を間近で見てきた松井さんは、ドローンプロジェクとはひとえに素晴らしいと喜んでいます。


予算面をどう見繕うのかなど、このフェーズ3が始まるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。バヌアツにとって、ワクチン輸送だけでなく、多くのポテンシャルを持っているドローンプロジェクト。この国の関係者だけでなく、世界の国々がお手本とすべく、その成功を見守っています。


トップ写真:wing copter社のドローン 提供:UNICEF


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