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米中合意限定的なものになる

Japan In-depth / 2019年5月7日 12時12分


▲写真 ボルトン国家安全保障担当大統領補佐官 出典:Flickr; Gage Skidmore


中東に空母打撃軍が派遣されるのは日常茶飯事で、中東問題のプロには何がニュースなのか良くわからないが、ボルトン氏が「米軍は、イランの革命防衛隊であれ通常のイラン軍であれ、いかなる攻撃にも対処する万全の準備を整えている」とわざわざ発表したこと自体、米国が中東での最近のイランの動きを重大視している証拠だ。


筆者の見立ては簡単。米国は後述するハマースの対イスラエルロケット攻撃の裏にイランがいると見ており、イランに「これ以上のイスラエル攻撃はレッドラインだ」と伝えているのだと思う。イランは、イラクのサダム・フセインなどとは異なり、「力による外交」を正確に理解する国であり、ガザにおけるロケット攻撃は下火になるはずだ。 



▲写真 ガザ地区から発射されたロケットを迎撃するアシュドッドのアイアンドームシステム(イメージ写真) 出典:Flickr; Israel Defense Forces


 


〇アジア


先週4日に北朝鮮が飛翔体を発射、具体的には短距離弾道ミサイルなどのようだ。それにしても、これをミサイルと呼ばないのは理解に苦しむ。大陸間弾道弾や中距離でないとしても、ミサイル以外は考えにくいだろう。それでも米国務長官は「米国や韓国、日本にとって脅威ではなかった」とし、北朝鮮への批判を避けたそうだ。


同長官は米朝交渉の継続にも意欲を示したようで、「完全で検証可能な非核化に向けた道のりは遠い」が、「我々はまだ前へと進む道があると信じている」とも述べたらしい。米国の対北朝鮮関係は相変わらずのようだ。何の根拠もないが、そろそろ日本も動き始める時期なのだろうな、と思う。


 


〇欧州・ロシア


3日、米露首脳電話会談が行われ、米露に加え中国が参加する新たな核軍縮協定の可能性や、北朝鮮の非核化に向けた取り組み、ベネズエラ情勢などについて1時間以上協議したそうだ。米国では特別検察官の報告書の関連で、トランプ氏がロシアの米国大統領選挙介入につきプーチン大統領に抗議しなかったことが批判されている。



▲写真 プーチン大統領とトランプ大統領 出典:ロシア大統領府


また、両首脳はベネズエラ情勢についても協議、トランプ氏が救援物質の国内搬入を望むと述べたのに対し、プーチン大統領は「ベネズエラの内政に干渉すれば、政治的解決に向けた道は閉ざされる」と伝えたという。少なくとも今回は様々な問題で米露両国首脳がまともな会談を行ったように見える。これって昔は当たり前だったのだが。


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