「憲法改正、更なる議論を」憲法審査会筆頭幹事自民党新藤義孝衆議院議員
Japan In-depth / 2019年5月9日 15時38分
「細川珠生のモーニングトーク」2019年5月4日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部(小俣帆南)
【まとめ】
・改正反対派は憲法審査会の開催そのものに反対する等、議論を妨げていた。
・国民の理解を促進させる為には十分な議論が不可欠。
・国民投票法改正案についての審議採決は早急に進めるべき。
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5月3日は憲法記念日だった。今回のモーニングトークでは、元総務大臣で現在憲法審査会筆頭幹事を務める自民党・新藤義孝衆議院議員をゲストに招き、憲法改正の動きについて政治ジャーナリストの細川珠生氏が話を聞いた。
2年前の5月3日、安倍総理は自民党総裁という立場から「東京オリンピックが行われる2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と発言。細川氏はこの発言によって憲法改正へのスケジュールが示され改正に賛成する議員数も3分の2を超えたことなどから、改正に向けて前向きに動いていくと期待したと述べた。しかし結果としてこの2年間改正への動きは進まず、来年新しい憲法を施行するのは難しいように見えると指摘。この原因について新藤氏に聞いた。
新藤氏は第1に、「憲法改正は夢から現実のものになった。その結果、改正に反対する人たちも、より現実的な行動を取るようになった」ことを挙げた。第2には「73年間改正していない憲法について、国民の理解を得て、国民投票で判断してもらうには時間がかかる」と述べ、改正反対派の動きと国民への浸透に時間を要することが、改正に向けての動きが遅れている原因だとした。
細川氏は国民の理解という点について、国民の声も二分しており、時によって賛成反対の比率が変化し続けている現状に言及。国民が混乱しているのではないかと指摘した。
これについて新藤氏は、確かに国民は混乱していると認めた上で、「ここまで憲法改正についての議論が進んだことは未だかつてない」「ステップを踏んできている」と前向きな見解を示し、「国の根幹に関わることなので大きく深い議論が必要」とした。「国民がきちんと判断できるような材料を提供すること、その為の原案を作ることが国会議員の責任」だとも述べ、国民が憲法改正について理解できるように更なる議論が必要だとの見方を示した。
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