米中「新冷戦」長期化不可避 長島昭久衆議院議員
Japan In-depth / 2019年5月26日 1時10分
新冷戦構造が日本にもたらす影響について、「安全保障上の脅威は、冷戦期のソ連よりも、ハイテクな軍事力による圧力によって相当大きなものになる。日本一国ではそれを跳ね返すことが難しいので、日米同盟関係の中で抑止力を拡大する」ことが大事だとした。日米関係が果たす役割の一つとして、「インド太平洋地域におけるアメリカの安全保障コミットメントを維持させる」ことを挙げ、「日本の役割は昔から変わらない。日本がそういう責任を担うことでアメリカがコミットメントを続けていく。だから、インド太平洋地域における安全保障を維持させるという意味では、日本は非常に大事な役割を担っている」と述べた。
アメリカのシェール革命によって中東の石油依存度が下がり、アメリカの安全保障上の、インド太平洋の重要度が下がるという見方がある。これについて、「長期的にはその可能性もある。日本も中東依存度を下げて、アメリカやオーストラリアなど同盟国のエネルギーにシフトしていくのだろう」と述べた。
一方で、アメリカとイランとの関係に注目し、「トランプ大統領は意味のない関わりはしたくない。中東からはすぐ手を引くと思って見ていたが、そうでもない。トランプ大統領がイランにこだわるのは、イスラエルの存在があるから。中東との関わりを一気に無くすという見方については、資源分布だけでは測れないと思う」との見解を示した。
(このインタビューは2019年5月22日に行われたものです)
©Japan In-depth編集部
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