「衆参W選、ありうる」国民民主党代表代行古川元久衆議院議員
Japan In-depth / 2019年6月4日 11時2分
増税するから国民に信を問う、というならわかる。しかし当時マスコミはそう指摘しただろうか?
古川: いわゆる、「かっこがきの大義」はいくらでも後から作れると思っているのではないですかね。令和の時代になったからとか、又消費税延期とかあるかもしれないですし。そうでなくても理屈はいくらでも作れる。国会で憲法の話が動いていない、それでいいのか?などという理由もあるかもしれない。
要するに何でもあり、ということか。それはそれで国民不在と言わざるを得ない。とにもかくにも、安倍政権は7年目に入り、私たち有権者もきちんと政権を評価しなければいけない時期に来ている。
古川: 安倍さんも私も6年やってきてるけど、安倍首相は何か形を残したのでしょうか。景気が良くなったと言いますが、ありとあらゆる政策をやってもこの程度しか良くなってないですよね?約束していた2%のインフレ目標もいつ達成できるのか。株だって、日銀が買い支えているわけで、官製相場で高くはなってますが、経済が本当に強くなっているのであれば日銀の株を売ればいいじゃないですか。でもそうはできない。
確かにアベノミクスの限界論はある。一向に景気は上昇気流に乗らない。インフレが起きるどころか、デフレ脱却はまだだ。トリクルダウンという言葉を聞かなくなって久しい。子育て世代の生活が楽になったという話もついぞ聞かない。過去最高益を享受しているのは、一部の「一部上場企業」だけだ。
古川: オリンピック景気もあってこれですよ。米中貿易摩擦もあるし、世界経済も今後不透明感が増してくる。これから日本経済だけ良くなっていけるかと言ったらそれは違うだろうと。
▲写真 ©Japan In-depth編集部
■ 野党の動き
そうした中、現下の分裂状態でいいと思っている野党議員はいるまい。個別に話を聞けば、誰もいまのままで与党に勝てるとは思っていない。
古川: 小選挙区制は二大政党による政権交代を目指して作られたものです。野党が小さくまとまっていると、この選挙制度では不利になります。一方で自民党も昔のような派閥間での切磋琢磨も起きにくい。今の選挙制度でいいのかと言う議論はあります。しかし、こういうゲームのルールの中でどう政治を良くするか考えなければいけない。
国民民主党と立憲民主党の若手議員に話を聞くと、党の垣根を越えて勉強会などやっているという。問題は上層部にあるのではないか?角突き合わせていても活路は見いだせない。国民民主党と立憲民主党、幹部同士の意思の疎通はどうなっているのだろうか?
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