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米のインド太平洋戦略が始動

Japan In-depth / 2019年6月5日 7時0分


▲写真 イギリスを訪問したトランプ大統領 出典:Flickr; The White House


今週最も重要なことは、4日が天安門事件30周年に当たることだろう。当時同広場を占拠した学生たちももう50代に入るということか。彼らの一部分でも何とか共産党に残り、内部から党を改革するなどということを夢見たこともあったが、それは正に夢のまま終わってしまいそうだ。こうして歴史は消されていく。中国には大躍進博物館も、文化大革命博物館も、天安門事件博物館も未だない。いや、永久に作られないかもしれない。こういう人たちと歴史問題を議論するのは文字通り至難の業である。


 


〇 アジア


上記のシャナハン演説に対し、8年ぶりでシャングリラ会合に参加した中国の国防部長は演説の中で、「他国が台湾の分離を図るのであれば、全ての犠牲を払って戦うという選択肢しかない」「世界のいかなる国も自国の分離を容認しない」「台湾問題に口を挟む者は必ず失敗する」中国の軍事力は「自衛のため」だが、「他国から攻撃を受けない限り、中国から攻撃することはない」などと勇ましいことを述べたらしい。


おいおい、ちょっと待ってくれ!一体誰が台湾を独立させようとしているのか?台湾の現状変更など誰も望んでいない。それにもかかわらず、「全ての犠牲を払って戦う」などというのは、中国も戦争を望んでいないことの証だろう。それにしても、可哀そうな中国の国防部長、シャナハンにあれだけ言われたら、反論しない訳にはいかない。トランプがどう動くか一抹の不安は常にあるが、中国も簡単には戦争できないはずだ。


 


〇 欧州・ロシア


英国のメイ首相は7日に保守党党首を辞任する予定だが、賭け屋の予想では後任候補としてEU離脱強硬派のボリス・ジョンソン前外相が有力視されているそうだ。同氏はツイッター動画で「自分が首相に就任すれば、合意のあるなしにかかわらず、10月31日に離脱する」と表明したという。あの冷静沈着だと筆者が勝手に思い込んでいた英国人も実は結構お調子者が少なくないということ。大英帝国の黄昏は近い。



▲写真 ボリス・ジョンソン前外相 出典:Flickr; EU2017EE Estonian Presidency


 


〇 中東


3日に日本の総理大臣が駐日イスラム諸国大使等を官邸に招待し、「イフタール」(イスラム暦断食月(ラマダン)中に行われる日没後の食事)を開催する。大変結構なことだが、それなら駐日キリスト教諸国大使を呼んでイースターディナーをやるのか、イスラエル大使を呼んで「ハヌカー」を祝うのか。東方教会系はどうするのか。小泉内閣時代に始まったことだが、イスラム以外の宗教への配慮もないと実はバランスを欠くのではないか・・・。


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