マレーシア相次ぐ野生象の死
Japan In-depth / 2019年6月9日 13時26分
マレーシア野生動物保護・国立公園局ではマスメディアを通じて連絡先の電話番号を掲載して、ゾウの殺生に関する情報提供を広く一般に呼びかけているが、これまでのところ有力な情報は寄せられていないという。
▲写真 Sumatran Rhinoceros(Dicerorhinus sumatrensis) 出典:WWF-Malaysia/S.Hogg
マレーシアではマレーゾウ、ボルネオゾウのほかに絶滅の危機に瀕しているスマトラサイも2019年5月に保護されていた最後のオスが死んだ。
「ナショナル・ジオグラフィック」によると、マレーシアに生息していたスマトラサイの野生種はすでに絶滅しており、2008年に保護されてボルネオ島サバ州タビンの野生動物保護区で育てられ、同じく保護されたメスとの交配が試みられていたが、交配計画は失敗。
5月にオスが病死したため、野生種、保護されたものを含めてマレー半島からスマトラサイのオスは姿を消してしまったことになる。
東南アジア各地で相次ぐ絶滅の危機に瀕した希少動物の減少は、東南アジア諸国連合(ASEAN)共通の課題として、その早急で効果的な対策が求められているものの、実効力をともなった対策が打てないのが実状だ。
トップ写真:Borneon Pygmy elephants(Elephas maximus borneensis) 出典:WWF-Malaysia/Stephen Hogg
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