サミットで露呈トランプの無知
Japan In-depth / 2019年7月4日 11時0分
大原ケイ(英語版権エージェント)
「アメリカ本音通信」
【まとめ】
・G20サミット終わり、トランプ氏の無礼、無知があらためて露呈。
・注目浴びるがための訪朝。成果なく、今や関心は再選のみ。
・トランプ外交は同盟国おろそかにし、独裁国家リーダーと仲良くする事。
【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=46593でお読みください。】
G20大阪サミットが終わり、ドナルド・トランプ大統領が無礼で無知な人物だということがいっそうはっきりわかっただろう。ホスト国になんの敬意も払わず、それどころか事前に連絡すらせずに北朝鮮に足を踏み入れるという、日本の外交努力を踏みにじる真似をしたのだから。
▲写真 金正恩委員長と握手するトランプ大統領。現職米大統領として初めてDMZ(南北軍事境界線)を越え、訪朝した。2019年6月30日 出典:flickr ; The White House
「朝鮮半島の非核化」が具体的に何を指すのか、どういう手順で達成されるのか、中身がスカスカのシンガポール首脳会談から1年、なんの進展もないまま、今度はふらっと近くまで来たから寄ってみた、みたいなノリで北朝鮮の地に足を踏み入れたトランプ。とりあえず歴代の米大統領がやらなかったことをやることで注目されるのが気持ちいいだけだ。普段の週末ならフロリダの別荘地でゴルフをしているはずなのに、日本くんだりまで来て何もしないで帰るのも惜しいと考えたのだろう。
ついでにお気に入りの娘にも外交官役を担ってもらおうと、イヴァンカ・クシュナーを連れてきて、安倍首相との間に座らせたり、彼女がフランスのマクロン大統領やイギリスのメイ首相とたどたどしく会話する様子がインターネットで炎上し#unwantedivankaというハッシュタグで、揶揄されている。
▲写真 G20大阪サミットでの女性活躍に関する特別イベント。娘のイヴァンカ大統領補佐官を挟んで握手する日米首脳(2019年6月28日)出典:flickr ; The White House
世界の歴史や政治について無知なのは父親も同じで、サミット後の記者会見で「Western liberarismの危機だと思うか?」と質問され、西洋のリベラル的な民主主義制度の衰えを感じるか?と問われているのに、アメリカ西海岸のサンフランシスコでリベラルな民主党が強いのはよろしくないと答えるなど、バカっぷりをさらけ出した。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
加速化する各国の「トランプ詣で」 今日の日本外交に最も重要なこととは
まいどなニュース / 2024年4月26日 18時30分
-
焦点:「トランプ2.0」に備えよ、同盟各国が陰に陽に働きかけ
ロイター / 2024年4月25日 15時33分
-
麻生副総裁、トランプ氏と会談 大統領選の返り咲きに備え
共同通信 / 2024年4月24日 11時41分
-
「日米蜜月」アピールと裏腹に進む「外交の新潮流」 内政に翻弄される岸田首相の「次なる外交課題」
東洋経済オンライン / 2024年4月16日 8時30分
-
社説:韓国総選挙 後戻りせぬ対日関係を
京都新聞 / 2024年4月12日 16時0分
ランキング
-
1平山綾拳容疑者(25)を殺人容疑で11日に再逮捕へ 「殺害についても指示を受けた」那須夫婦遺体 警視庁
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月10日 23時11分
-
2「えっ!独立?」 神奈川県、3政令市の特別市構想を否定するパンフ
毎日新聞 / 2024年5月10日 20時0分
-
3南アルプスで行方不明の男性 遺体で発見
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年5月10日 21時36分
-
4都心の歩道橋に突如「ハチの大群」現れる…なぜ? 専門家は…
日テレNEWS NNN / 2024年5月10日 23時27分
-
5米上院議員の原爆めぐる発言 上川外相「適切ではなかった」
日テレNEWS NNN / 2024年5月10日 18時47分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください