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中国人狩り、フランスで頻発

Japan In-depth / 2019年7月25日 18時0分

 


・今年に入り頻発する金銭目的の犯罪


5月には、短期間で18人が襲われたことも記憶に新しい。


この多発した襲撃では、5月19日に若者4人が逮捕された。加害者は17歳から19歳の若者だった。彼らは、ヴィトリー=シュル=セーヌ市と、イヴリー=シュル=セーヌ市と、そしてパリの13区で、一日最大4回の襲撃をしたと言う。加害者のうち二人は、16人の女性を含む、18人を襲撃したと認めた。彼らはアジア人はお金を持っていると思ったので、特に女性をターゲットにしていたと言う。


襲撃の方法は、バイクやスクーターなどでアジア人女性に近づき、ハンドバックや携帯電話をはぎ取るやり方だ。しかしながら、観光客などを狙った犯罪と違い、一般の労働者では持ち歩く金額も低く、どのケースも被害額が数10ユーロを超えることはなかったというお粗末さは気に留めてないようだ。


5月の時点で、今年に入ってからの犠牲者が30人ほどいたとみられるが、4人の逮捕後も、襲撃は終息することなく継続して起きた。


同じ集団の仕業とは言いがたいまでも、パリ内では13区を中心とした地域だけではなく、19区でも17区でも被害は発生している。中国人だけに限らず、カンボジア人女性、日本人女性と言うアジア人全般が暴行やひったくりにあっているのだ。そして今後も起きる可能性はもちろんある。パリやパリ近郊では、現在、アジア人は特に狙われやすい状態であることは自覚しておくことが必要だろう。



▲写真 パリを歩く中国人女性(イメージ)出典:Flickr; zoetnet


しかし、こういった不意にやってくる犯罪に巻き込まれないようにどう避けるかはとても難しい。それでも自衛のために、少なくとも夜は出歩かない、危なそうな地域にはいかない、取られやすそうなバックを持たない、なるべく一人で行動しないことは心がけるべきだ。


そして、もし、被害にあってしまっても、そこで泣き寝入りせず、ぜひ警察に届けるべきだと、安全協会の担当者は言う。現在、被害にあっても言葉の問題もあるせいか、届け出すアジア人は全体の3分の2だ。しかし警察に被害届を出したおかげで、7月12日の犯人は特定でき逮捕できたのだ。何も行動を起こさなければ、何も解決できないままで終わっていただろう。今後、またこのような悲劇を繰り返していかないためにも、行動することが大切なのだ。


トップ写真:エッフェル塔 出典:Max pixel


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