選手村マンションはレガシー?東京都長期ビジョンを読み解く! その72
Japan In-depth / 2019年8月8日 11時0分
そもそも「都有地の売却値段が市場価格の10分の1以下」とも言われ、都有地を民間に売り渡した事実もあるのだ。
購入者は海岸沿いで、レインボーブリッジまで見えるなど景観はとても良いかもしれないが、多くの人にとっては東京の「圧迫感」が増し、「空が占有され」景観を失う。汐留の開発が、風の通り道をふさいだように、環境にどれだけ影響があるのかもわからない。ヒートアイランドを加速化させるとも言われている。
東京都の「都市計画マスタープラン」を見てみると以下のように明記されている。
▲画像 出典:「都市計画マスタープラン」
都市計画マスタープランは、東京都のまちづくりの姿の基本となる計画である。最上位の計画になる。そこに明記され、下位計画でもある「東京2020大会後の選手村におけるまちづくりの整備計画」によって、具体的な記載がされ、その計画に基づき、着々と粛々と進められてきた。
▲写真 出典:東京2020大会後の選手村
■ どこが「レガシー」?
こうした開発、これまで政策として都民に提示されましたか?なし崩し的に進めてませんか?という疑問を感じるのだ。コンパクトな五輪を目指すことを検討する段階で選手村がここに決まったのはわかるが、新たに巨大な街を作る必要性はわからない。
「レガシー」にするのなら、その経緯も含めて過去のブラックボックスをオープンにする一丁目一番地ではないだろうか。色々とうやむやになっており、「正統性」があるとはお世辞にも言えない。
一部の人の財産になるものは「レガシー」と言うには値しないだろう。小池都知事に期待しよう。
トップ写真 出典:東京都都市整備局HP「選手村の整備(大会後のまちづくり)」
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
東京五輪選手村「晴海フラッグ」の豪邸を買ったのは誰か―華字メディア
Record China / 2024年7月6日 14時0分
-
マネーゲーム状態の「晴海フラッグ」、世帯年収1,500万円の30代パワーカップルの宮崎出身妻「喉から手が出るほどタワマンが欲しい」…衝撃の決着【FPの助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月24日 11時45分
-
【東京23区】1億円で購入するなら「タワマン」と「戸建て」どちらがいい? 2024年に“1億円で買える物件”のスペックもあわせて解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月19日 10時0分
-
蓮舫氏が公約発表へ「〝蓮舫ビジョン〟を18日に公表します」小池百合子氏と同日
東スポWEB / 2024年6月16日 20時5分
-
蓮舫氏が街頭演説〝批判ばかり〟批判に「提案じゃないでしょうか」
東スポWEB / 2024年6月9日 18時50分
ランキング
-
1何度も叫んだ「助けて」 駆け付けたヤマト配達員らに称賛の声
毎日新聞 / 2024年7月6日 8時30分
-
2全自衛隊でずさん運用疑い 近く処分、数十人規模か
共同通信 / 2024年7月6日 16時44分
-
3「畑を途中でやめると、住民から嫌われることも…」地方移住5回の49歳男性が語る、“田舎暮らし”で心が折れた瞬間
文春オンライン / 2024年7月6日 6時0分
-
4「今日はやめよう、終わり」説明の場に係長不在で立腹し面談1分、長谷川岳参院議員“威圧的言動”新たに…要職就任で挨拶に行くと「遅いのは犯罪、帰って」「反省文」も
北海道放送 / 2024年7月6日 9時9分
-
5泉・立憲民主代表の交代論がささやかれるワケ 都知事選敗北なら責任論拡大、険しさ増す前途
東洋経済オンライン / 2024年7月6日 9時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください