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中国の弱点であり続ける香港

Japan In-depth / 2019年8月20日 18時0分

 


〇 欧州・ロシア


フランスでG7首脳会議があるが、仏大統領はその前にロシア大統領と会談する。いかにもフランスらしいが、ロシアの西欧東欧諸国への内政干渉問題はどう落とし前を付けるのだろう。香港問題あり、北朝鮮あり、米中貿易戦争ありで、G7は機能するのだろうか。トランプ氏の責任は小さくないのだが・・・。


トランプ政権がグリーランドを購入する構想を明らかにしたため、グリーランドを領有するデンマークが猛反発している。勿論、グリーランドは対ロシア戦略上極めて重要な要衝であり、100年前なら実現したかもしれない。しかし、今は21世紀、米国がグリーランドを買うなら、日本もハワイを売れと言えば良いだけの話だ。バカバカしい。



▲写真 グリーンランド 出典:Flickr; Markus Trienke


馬鹿馬鹿しいといえば、先週末、英国首相府が「合意なきEU離脱の際の悪影響」についてまとめた極秘文書をすっぱ抜かれ、ちょっとした騒ぎになっている。こんな文章が流出するということは、首相府内部にも、ジョンソン現首相に批判的な向きがいるということなのか。大英帝国の黄昏は、来るところまで来た感じがする。


 


〇 中東


7月4日にジブラルタルで拿捕されたイランのタンカーが解放され8月18日に漸く出港したそうだ。このタンカーは15日に現地裁判所の解放命令を得たが、米国政府が差し押さえを要求していた経緯がある。さすがの米国の威光もジブラルタルの裁判所には届かなかったのだろうか・・・。というか、冗談ではない。そんな米国の無茶苦茶な「差し押さえ」が認められるなら、「何でもあり」ではないか。


中東の他の地域では、アフガニスタンで日常茶飯事のような自爆テロが起きた以外、イランも、サウジも概ね静かである。但し、細かく言えば、ホーシー派がサウジの油田をドローンで攻撃、サウジアラビアとアラブ首長国連邦の関係もおかしくなりつつあるのだが、これら話は別途取り上げたい。


 


〇 南北アメリカ


先週一番驚いたのは、2017年のトランプ政権発足当初、短期間ホワイトハウスのCommunications Directorを務めたAnthony Scaramucci氏(仲間内では「ムーチ」と呼ばれるらしい)が突然CNNに登場し、2020年大統領選挙の候補者としてトランプ氏以外の可能性を考えている、などと発言したことだ。


元々このムーチ氏は変わった人物らしく、僅か11日でトランプ氏に解雇されたという武勇伝の持ち主だ。最近では「2020年の大統領選挙でトランプ候補以外の選択肢をトランプ政権元高官たちと共に考える」などと言い出している。殆どマンガとジョークの世界なのだが、これが今のワシントンの実態らしい。エライ時代になったものだ。



▲写真 アンソニー・スカラムーチ氏 出典:Wikimedia Commons; Urs Jaudas/World Economic Forum(パブリックドメイン)


 


〇 インド亜大陸


特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


トップ写真:香港デモ 出典:Flickr; Studio Incendo


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