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キーボードで日本、中国に敗北

Japan In-depth / 2019年9月10日 23時0分

USB版でも変わらない。有線型のAtom66EC-Sは129ドル、HHKBは税抜2万7500円から2万3000円だ。


ちなみにリアルフォースにも同様の価格優位に立つ。Nizは東プレ同様に75鍵、84鍵、108鍵ほかの無接点キーボードを販売している。そのUSB版の価格は東プレ製のほぼ半額である。BT版でも東プレのUSB版よりもなお安いのだ。


まずは価格で優位にある。その点でNizはPFUや東プレの高級国産キーボードを圧倒するのである。


 


■ 高い機能性


第2の理由は機能性である。


Niz社Atom66は自由度が高く実用性が高い。


まずキー配置は自由に変更できる。PCで設定ソフトを走らせれれば1鍵単位で変更できる。それを繰り返せばQWERTY配置をDVORAK配列にすら変えられるのだ。


その設定はキーボード側に書き込まれる。つまり別のPCにつないでもそのままで設定どおりに使える。記述例で示せば一度DVORAKにすれば別のPCでもDOVRAKで使えるのだ。



▲写真 書き換えソフト。USB接続でPCに繋げばキーアサインは自由に変えられる。筆者はHHKBそのものに変えた。CAPSをCTRLに、BSをDELに、\をBSに、DELを¥に変え、方向キー設定も弄った。アリババ国際通販で注文した無刻印キートップと交換するつもりである。筆者撮影。


またキートップも交換容易だ。事実上の標準品であるMX軸を採用している。このため変更したキー配置の部分を差し替える上で重宝である。例えば色替や無刻印タイプのキートップが入手しやすいのだ。


これらの点でもPFUのHHKBは不利にある。背面スイッチによるキー設定は7通りしかない。ソフトによるキー差し替えもPC側の設定であり別PCへの接続では都度やり直しとなる。キーキャップは独自規格であり選択肢は少なく価格も高い。


 


■ 企業としての野心


第3の理由が野心である。企業としての野心あるいは熱意でNizはPFUを圧倒している。


Nizは野心がある。そのラインナップ、性能や機能での創意工夫には先行する各国製高級キーボードを打倒する意欲が明瞭である。


対してPFUにはそれはない。なにより意欲が存在しないのだ。


BLUETOOTH対応が2016年まで遅れたのは好例だ。以前から愛好家はそれを熱望していた。一部では自主改造をして無線化していた。だがPFUの対応は遅れた。当初は不評なUSB-BT変換装置でごまかし、ようやくしてBT版を出したのだ。


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