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曺国任命のウラに金正恩の影

Japan In-depth / 2019年9月16日 12時40分

 


■曺国任命強行決断の裏に金正恩の意向?


文大統領が、国民の強い反対があるにも関わらず、疑惑まみれの曺国をなぜ法務部長官に任命したのだろうか?


その背景としては、任命強行による一般国民の批判世論も怖いが、それよりも法務部長官任命見送りによる支持勢力の離反が怖かったとの見方が一般的だ。また政治・経済・外交と何をやってもうまくいかない中、任命見送りで野党を勢いづかせ、政権のレイムダック化を加速せることにも危機感をつのらせたようだ。


こうした文大統領の「中央突破決断」には、北朝鮮のシグナル、すなわち金正恩の意向が関係したとの分析も出ている。



▲写真 北朝鮮・金正恩委員長(2019年9月10日にツイッターに掲載) 出典:DPRK Twitter


北朝鮮は当初「曺国スキャンダル問題」を批判的に見ていた。北朝鮮の対韓国扇動媒体である「わが民族どうし」は「今月に入って発生した南朝鮮の曺国ゲートに関して」という論評(8月28日付)で、「南朝鮮の曺国という者が司法長官に任命されようとしているが、この者は勉強もできない自分の娘を不正な方法で有名な医学大学に進学させ、ソウル大で“最も恥ずかしい卒業生1位”に選ばれているなど、非常にお粗末な人だ」と曺国司法長官候補者を批判していた。


しかしどうしたことか、国会聴聞会を終えた直後の9月8日に、もう一つの対韓国宣伝媒体の「メアリ」が、「大混乱の“曺国政局”の出口」との見出しで「わが民族どうし」とは正反対の論評を出した。


そこでは曺国について「曺国を進歩民主陣営(従北陣営)の有望な“大統領候補”と見ることに異議をとなえる人はいない。この有力な人物が法務部長官になり、誰も手をつけなかった司法改革まで完遂すれば、彼の人気がさらに急騰し保守陣営の再執権戦略に暗い影がさすというのは自明の理である」と高く評価し、「一度踏み出した道が正しい道であることを確信するならば、とどまってはならない。果敢に前進し歩みを速めてこそ出口により早くたどり着くだろう」(「メアリ」2019・9・8)と主張した。このような主張の大転換は、金正恩の指示なくしては考えられないことだ。


「メアリ論評」と文大統領の「任命強行」の奇妙な一致から、「文大統領の曺国任命強行は金正恩の指示ではなかったのか」との推測がなされているのである。


トップ写真:法務部長官に就任した曺国氏(2019年9月9日) 出典:韓国法務部ホームページ


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