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未来世代の為に関係修復を(下)「知日派」韓国人の声 その5

Japan In-depth / 2019年10月4日 13時30分

戦後の韓日両国の関係の中では、他にも極端なことを考える人もいたようです。


あの石原慎太郎氏にインタビューしたことがあります。都知事を退任して少し経った頃ですから、かれこれ5年ほど前になりますか。



▲写真 石原慎太郎氏(2009年)出典:Wikimedia Commons(パブリックドメイン)


その時に聞いたのですが、彼が韓国の歴代大統領の中で、もっとも尊敬していたのが、パク・チョンヒ(朴正煕)だったそうです。前大統領パク・クネの父親ですね。


彼が大統領だった頃、つまり1960年代から70年代にかけてですが、石原氏は若手の国会議員で、青嵐会というタカ派の政治集団に属していました。


パク・チョンヒも反共ということを正面に打ち出していましたから、イデオロギーの面で通じ合っていたのでしょう。訪日した際、青嵐会の会合にも顔を出したそうです。その際、領土問題に話が及んで、彼がこう言ったとか。


「あんな離れ小島のために韓日の関係がおかしくなるのは、よろしくない。いっそのこと大量の発破を仕掛けて、この世から消してしまえばよいのではないか」


青嵐会の面々、それを聞いて拍手喝采だったそうですよ。



▲写真 朴正煕氏 出典:Wikipedia(パブリックドメイン)


この話を石原氏から聞かされた時は、唖然とさせられましたけど、今にして思えば、戦争して取り戻さないと駄目じゃないか、よりは真っ当な意見だったかも知れない、とさえ思えます。


当人は、あれだけの口を叩いたからには、韓国軍が実効支配している島に、日本刀ひっさげて日章旗を立てに行くくらいの気概があるに違いないですが、離れ小島の奪い合いで両国の若者が血を流しよいものでしょうか。


まあ、あの人は特殊な例なのでしょうが、ああいう人がマスコミに露出してますと、時代が下ると政治家もこうなるのか、と言いたくなりますね。


爆破してしまえ、というのも、もちろん極端な意見ですけど、戦争以外の手段はいくらでもあるわけです。


領土問題と言いますが、その根底にあるのは漁業権の問題ですからね。


これは日本と中国との間の問題ですけれど、尖閣諸島だって同様ではないですか。その海域に豊富な地下資源があるらしい、ということが分かってきた途端に、騒がしくなったではないですか。


とは言うものの、徴用工とか、慰安婦もそうですけど、日本による植民地支配とあの戦争で被害を受けた韓国人たちは、今さらお金が欲しくて騒いでいるわけではないということを、私はあえて日本の読者に訴えたいと思います。


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