トランプ大統領弾劾へ風雲急
Japan In-depth / 2019年10月5日 11時0分
大原ケイ(英語版権エージェント)
「アメリカ本音通信」
【まとめ】
・慎重派も大統領弾劾に前向きに転じる。その背景は。
・過去ではなく、来年の大統領選に外国の介入許したことに強い批判。
・大統領自ら関与認める形。側近がトランプを見捨てることも予想される。
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ウクライナ大統領との電話に関する内部告発がトランプ大統領弾劾に突き進むきっかけになったそのワケは?
ロシアのプーチン政権が2016年の米大統領選挙に介入したかどうか、そしてさらには共和党の候補だったドナルド・トランプがその介入に関わっていたかどうかを調査し、2年の歳月をかけてまとめられ、今年3月に提出された「マラー報告書」。現職の大統領は起訴されないとの前提に立ったためか、ロシア側の介入に関してはクロだが、トランプ側の協力に関しては詰めが甘く、発表後もトランプ政権の支持率(元々低い、というのもあるが)は揺るがなかった。
だが、ここにきて新たに登場したのがホワイトハウス内に勤務するCIA捜査官と思しき人物(whistle blower)による内部告発だ。その内容とは、現職だったウクライナのポロシェンコ大統領を破って当選したヴロディミール・ゼレンスキーに祝辞の電話をかけた際に、隣国ロシアとの対立で有効な武器である米国製「ジャベリン・ミサイル」を引き続き購入したい、と言われた直後に、「頼みがある」とし、次期大統領選挙での民主党の最有力候補であるジョー・バイデン前副大統領とその息子に関する汚職のスキャンダルを調査して欲しいと告げた、というものだ。
▲写真 ジョー・バイデン前副大統領(2019年8月11日)出典:facebook; Joe Biden
この後、これまで弾劾措置を頑なに拒んできたナンシー・ペローシ下院議長の態度が急変し、今年中にも下院での弾劾決議が採決され、上院でも弾劾裁判を余儀なくされるだろうとの見通しが立っている。ここにきてなぜこうも迅速に大統領弾劾への道が開けたのか?
▲写真 民主党所属のナンシー・ペローシ下院議長(2019年10月1日)出典:facebook; Nancy Pelosi
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