大企業×ベンチャーで社会課題解決促進
Japan In-depth / 2019年10月10日 18時0分
▲写真 ヘラルボニーの商品。知的障がいのあるアーティストが描いた作品をプロダクトに落とし込んでいる。©️Japan In-depth
■ 3社が目指すゴールとは
鮫島:「このバック可愛いな。エチオピアで作られたんだ。こういう思いがあって作られたバックなんだ。」という製品のバックグランドまで楽しめる社会にしていきたい。物質が満たされた中で、そういうことを楽しめる社会が本当の豊かな社会だと思う。
松田:アートにこだわっているわけではなく、知的障がいのイメージを変えたい。知的障がい者は世界に2億人、日本に108万人いる。アートや福祉は自分には関係ないと思う人もいるが、メッセージをプロダクトに乗せたら、もしかしたら、関心のない人にも伝わっていくのではないかと思っている。
酒井:使われていない資源が、世界中で使われれる社会にしたい。それにはエシカルやサステナブルが説教くさいものでなく、楽しくやっているかどうかが重要だと思う。人を驚かすことが好きなので、「このルームスプレーってりんごのゴミからできているんだ、すごい。」と手にとった人が驚いてくれて、その製品が素敵だったら楽しいと思う。
■ ソーシャルベンチャーと大企業の協業
ソーシャルベンチャーがぶつかる壁は、いかにしてマスに届けるかだ。その打開策が大企業との協業だと語る。
今年7月、andu ametはスターバックスとの共同開発商品を発表した。andu ametのバックをミニュチュアサイズで忠実に再現したバッグチャームで、内側にスターバックスカード機能を持つチップが埋め込まれている。
鮫島:スターバックスの担当者が、品質の良さと、背景に共感してくれて実現した。当初、キーホルダーで1万2000円という設定は高すぎるので、寄付付き商品にしたらどうですか?と担当者に提案したところ、事業そのものに社会貢献性があるので、その利益からさらに事業を拡大し推し進めることが社会貢献だ。寄付付きというのは蛇足だと言われた。そういう時代になったんだ、と嬉しかった。
ベンチャーは現地に直営工房をもったり、自分たちで工場を運営することで、現地の課題に寄り添うことができる。それは大企業には難しい。実際に課題のある現場に寄り添うベンチャーと、それは出来ないが発信力を持っている大企業とのコラボにより、社会に大きな人にインパクトを与えられる。今後はこれがエシカルビジネスの主流になっていくと思う。
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