「福島原発問題 全国民が安心して暮らせる環境作りを」日本維新の会幹事長 馬場伸幸衆議院議員
Japan In-depth / 2019年10月11日 18時0分
細川珠生(政治ジャーナリスト)
「細川珠生のモーニングトーク」2019年10月5日放送
Japan In-depth編集部(淺沼慶子)
【まとめ】
・科学的見地に基づく安全性の確保と、風評の払拭を行うことで、処理水の海洋放出は可能ではないか。
・風評被害の払拭こそ政治家が考え行動すべき。
・国民生活に直結する福島原発問題を最優先に国会で議論すべき。
今回のモーニングトークでは、衆議院議員で日本維新の会幹事長の馬場伸幸氏をゲストに招き、政治ジャーナリストの細川珠生が話を聞いた。
細川氏はまず福島第一原子力発電所の処理水の問題について触れた。福島第一原子力発電所では既に約900本のタンクが敷地内に埋め尽くされており、それを置くスペースもなくなりつつある状態であるという。これに関して日本維新の会代表で大阪市長の松井一郎氏が「科学が風評に負けていてはいけない。科学的根拠が示されれば大阪湾で放出することも受け入れる意向がある」という趣旨の発言をしたが、大阪の漁協関係者からはバッシングを受けている。
細川氏は、どこの国でも(処理水を)放出している実態がある一方で、福島だけが過剰に反応されていることを踏まえ、「政治家がこのような発言をすることは良かったと感じる」と述べた。その上で、馬場氏が実際に福島第一原子力発電所を視察をしてどう感じたか聞いた。
馬場氏はまず始めに「改めて余りの悲惨さに心を痛めた。一刻も早く原発の問題を片づけて、福島の方のみならず東日本、全国民が安心して暮らしていける環境作りを早急に行うことが重要だと感じた。」と述べた。
更に馬場氏は、東日本大震災直後に福島県の依頼を受けて大阪が汚染されていない瓦礫を(いわゆる一般的な産業廃棄物)受け入れたことについて触れた。当時は大阪維新の会が、「子供を殺すのか」「大阪が放射能だらけになる」等の批判にさらされたという。
馬場氏は「我々はどういうアクションを起こせばどういう反応が返ってくるか大体わかった上で、今回の松井市長の処理水の受け入れ発言に繋がったことをご理解頂きたい」と述べた。
次に細川氏は、馬場氏が今回の自身の視察や既に発表されている政府の方針などを踏まえ、科学的根拠が示されれば汚染水を海に放出することは問題ないと思うか聞いた。
これに対して馬場氏は、処理水の海洋に対する放出には大きく2つの柱がある、と述べた。1本目として科学的見地による安全性の確保を挙げた。客観的に見て安全かどうか立証しなければ安心感は生まれない。馬場氏は、今福島でタンクに入れて敷地内で保管しているもののうち82%は安全基準を満たしていないが、18%の処理水はすぐに放出出来る、という現状を踏まえて「きちんと情報公開をして、全ての処理水が安全基準以下になるように、東電の方で努力をしていただかなければならない」と述べた。
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