中東本格戦争に備えはあるか
Japan In-depth / 2019年10月12日 23時0分
軍事力行使に消極的で米軍撤退志向の強いトランプ大統領も、イランの行動次第では重大決断を下さざるを得なくなろう。産油国アメリカは、石油の中東依存度がすでに22%まで低下しており、有事には、自国での増産に加え、隣接するカナダ、メキシコからの輸入増で、ペルシャ湾からの石油途絶にさほど混乱なく対応できる。天然ガスについては更に余裕があり、アメリカの輸入依存度はわずか3%、中東依存度は0%である。すなわち中東動乱によって何ら影響を受けない。
▲写真 東京の夜景 出典: Flickr; T. Kiya
対して日本は、天然ガスもほぼ全量輸入に頼り、うち中東依存度は23%である。石油ほどの偏りはないとは言え、中東ガスの途絶分を他の供給元から補える保証はない。
こうした状況下、原発の大半を稼働停止としたままで、経済大国に必要なエネルギーを果たして確保できるのか。いつ起こっても不思議ではない「中東大戦争=石油途絶」を想定した真摯な議論を国会はいつ始めるのだろうか。
トップ写真:火災が発生したフロント・アルタイル号に対し消火活動を行うイラン海軍艦艇(2019年6月)出典: Wikimedia Commons; Tasnim News Agency
この記事に関連するニュース
-
ガザめぐりイスラエルとイランが戦い合う理由 イランを国際的に孤立させようとするイスラエルの思惑
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 5時50分
-
ガザめぐりイスラエルとイランが戦い合う理由 イランを国際的に孤立させようとするイスラエルの思惑
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 7時50分
-
当事者すべてを「ハッピー」にしたイランの報復攻撃 イランがイスラエルからの報復を恐れずに攻撃できる理由
東洋経済オンライン / 2024年4月20日 17時0分
-
オイルショック再来に台湾海峡に緊張激化…イスラエルとイランの衝突がもたらす2つの脅威
まいどなニュース / 2024年4月18日 7時0分
-
イラン攻撃→「全面衝突」あるか、たった1つのカギ 「水面下の戦争」から局面一転、直接攻撃の衝撃
東洋経済オンライン / 2024年4月15日 15時40分
ランキング
-
1はあちゅう、しまむらに続きニッセンとも「コラボ中止」 開始3時間前に急きょ...本人訴え「未報道の問題抱えてない」
J-CASTニュース / 2024年4月25日 13時26分
-
2首相側近「政権交代も」 自民の党勢低迷に危機感
共同通信 / 2024年4月25日 12時28分
-
3「あの日のこと」絶えず頭に=脱線事故19年、現場で遺族ら
時事通信 / 2024年4月25日 16時42分
-
4石川・珠洲で立て続けに被災した住民の6割、再建意欲低下「人間にはどうにもならない」…明大調査
読売新聞 / 2024年4月25日 15時0分
-
5逮捕の男「ある人物から大金をもらった」栃木那須町2遺体 自宅や銀行口座などから現金確認されず 平山綾拳容疑者(25)
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月25日 17時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください