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ネット時代の災害報道とは?

Japan In-depth / 2019年10月16日 7時24分

 


それがわかっているのでNHKのみならず各民放テレビ局も視聴者からの動画の提供を呼びかけている。最近増えたので気づいている方も多いと思うが、ニュースの中に視聴者提供の動画がかなりの頻度で放送されている。


 


例えばNHKのケースでは、視聴者動画投稿サイト「スクープBOX」があり、誰でもパソコンやアプリで動画ファイルを簡単に送ることが出来る。



図)NHKスクープBOX スマートフォンのアプリ


出典)NHK


 


 


その上で今後重要なことは、視聴者映像をどうタイムリーに生放送に反映させていくかだろう。災害が起きている最中は、情報が錯綜し、報道局は大混乱となる。視聴者から送られてくる動画はどうしても後回しになり、自局のクルーが撮影した映像、もしくは公的機関から入手した映像が中心になり、それらの映像が各番組で使い回されることになる。しかし、視聴者は自分の住んでいる地域の情報を”リアルタイムに”知りたいのだ。


 


視聴者映像は、当然ながら、一つ一つその真贋をチェックしなければいけない。しかし、それには膨大な人手がいる。それが出来るのは体力のあるテレビ局だけなのだ。もっと言えばNHKだけなのかもしれない。


 


ネット上にあふれるリアルタイムの災害情報をどう視聴者に伝えるのか。ネット社会におけるテレビ報道のあり方が問われている。


 


 


・SNSー頼りになるツイッター、だが問題も


 


10代、20代、30代くらいまでは、SNSで災害情報をチェックするのが当たり前になっている。入手先はTwitter(ツイッター)がメインだろう。facebook(フェースブック)はそもそも若い世代はやっていない。Instagram(インスタグラム)は趣味の写真投稿サイトであり、即時情報はツイッターの一人勝ちといっていいだろう。LINE(ライン)やMessenger(メッセンジャー)などは知人らとの情報のやりとりには便利だが、ツイッターと違って、災害情報がタイムラインに流れてくるわけではない。そう考えるとやはり災害時に頼りになるのはツイッターということになる。


 


筆者も続々と流れてくる災害関連のツイートをチェックし、重要だと思われるものはリツイートしてフォロワーの皆さんに情報提供した。その際気をつけていたことは、①信頼出来るアカウントからのものか ②情報は最新のものか だ。リツイートされたものの中には、古いものもある。何時間も前のものをリツイートしたら自分のフォロワーさんをミスリードすることになるから気をつけねばならない。目にしたツイートが最新の情報かどうかか見極めることが重要だ。


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