1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

ネット時代の災害報道とは?

Japan In-depth / 2019年10月16日 7時24分

 


また、過去災害時に、「動物園から町に動物が逃げ出した」などとデマが流れたことがあるように、ツイートにはフェイク(嘘)が混じっているから要注意だ。よかれと思ってリツイートしたつもりが、デマの拡散に加担したなどということにならないようにしたい。


 


・公的機関のSNS発信


 


最近では行政がツイッターで災害情報を提供するケースは当たり前になってきた。しかし、警察、消防、自治体の災害対策本部、避難所などから次々とツイートされると情報を受け取る側は混乱する。


 


本来、情報提供は自治体毎に一元化することが望ましいが、災害時にそんなことは不可能だ。それぞれが正確な情報をツイートすべきだが、そのためには普段から公式ツイッターアカウントを作っておき、担当者を決めておく必要がある。大災害が起きてからでは遅いのだ。


 


普段から市民にどう効率的に情報提供するか、各自治体は考えておくことが必要だ。今時、行政の「防災無線」は効果が薄いと思われる。筆者の事務所のある東京都港区でも区役所からの防災無線がたまに流れるが、窓を閉め切っている家やマンションが多い現代では、正直何を言っているか聞き取れない事が多い。これは何も都会に限ったことではないだろう。


 


私は、行政が地元メディアと連携するとよいと思う。各自治体の役所には主たるローカルメディアが常駐している。ウェブによる市民への情報提供については地元メディアに一日の長があるだろう。双方、話し合うことで、新たな知恵が浮かぶはずだ。災害情報等に限り、お互いのSNSをリンクさせても良いのでは無いか。


 


今回は防衛省と自衛隊がツイッターの公式アカウントを開設した。自衛隊の災害対応が一目瞭然、わかりやすくなった。陸上自衛隊の各方面隊のみならず、航空自衛隊、海上自衛隊らのツイートも一元化されている。各自治体も参考にしてもらいたい。



写真)令和元年台風19号に係る災害派遣(第6号ー3)【航空機による救助活動(群馬県館林市)】


出典)twitter : 防衛省・自衛隊(災害対応)


 


毎回繰り返し言われることだが、災害情報が住民にタイムリーに届いていないケースが多い。それが逃げ遅れなどにつながる。情報弱者とされるご高齢の方、特に一人暮らしの方、ご病気で寝たきりの方などはどうしても避難情報の蚊帳の外に置かれがちだ。そうした方々を災害からどう守っていくか、災害列島日本に住む私たち全員の知恵が試されている。


 


トップ写真) 令和元年台風19号に係る災害派遣(第6号ー2)【ボートによる救助活動(福島県郡山市)】


出典)twitter : 陸上総隊司令部


 


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください