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韓国文政権、曺国辞任で窮地 

Japan In-depth / 2019年10月19日 11時0分

 


この事態に対して文大統領は10月7日の首席・補佐官会議で、「最近表出した国民の多様な声を重く受け止めた」としつつも「政治的事案に対して国民の意見が分かれるのはあり得ることで、国論分裂とは思わない」との見解を発表したが、現状認識もまともにできない文大統領の無能さに多くの国民は呆れ「退陣させるしかない」との覚悟を新たにした。


 


この10月3日の「光化門集会」に対して、当初、「保守系キリスト教が動員した暴力集会」と高をくくっていた与党「共に民主党」も広場を埋めた数十万人の人々から「曺国拘束、文在寅は退陣」という声が高まると、「これでは堤防が崩れる」という危機感と恐怖に包まれた。曺長官がこの時、「検察改革の障害になりたくない」として辞意を青瓦台に伝えたという話もある。また彼は国政監査(10月10日)が始まると、知人らに「私が次期法務長官として出るべきか」と問うたという話もある(中央日報日本語版2019・10・15.)。国会の聴聞会とは違い、国政監査でウソを陳述すれば偽証罪に問われるからだ。


 


「曺国拘束・文在寅退陣」の光化門デモは、10月9日の「ハングルの日」にも行われ、再び数十万人が集まった。米国ブルームバーグは15日(現地時間)、「韓国の文在寅大統領、朴槿恵前大統領墜落と同じ危機に瀕する」とのタイトル記事を掲載し、「3年前、前大統領追い出しのデモに加わった韓国の文在寅大統領が、今似たような危機を迎えている」と報道した。



▲写真 10月3日の「文在寅下野要求、曺国糾弾デモ」(韓国・ソウル)


出典: 羅 卿瑗(ナ・ギョンウォン )自由韓国党党首 facebook


 


2.最後通牒を突きつけた世論調査結果


 


文大統領に「曺国長官放棄」を最終的に決心させたのは、デモ直後の世論調査結果であった。文大統領の支持率が他の世論調査機関よりも高めに出るリアルメーターが、10月7-8日、10-11日に実施した世論調査で、文在寅支持が41.4%(リアルメーターでの最低値)となった。そればかりか「共に民主党」(35.3%)と「自由韓国党」(34.4%)の支持率が僅差の誤差範囲内(0.9%ポイント)になり、調査日によっては逆転する日も出てきた。この数字に対しては曺国の事態で与党を離脱した中道層が保守野党支持に急速に流れているとの分析がなされた。


 


韓国政治に精通する消息筋によると、青瓦台が内部で実施した世論調査でも曺国反対70%、賛成30%という数字が出てきたという。そしてより衝撃的だったのは、全地域だけでなく、文政権支持核心地域の全羅道で支持率が50%以下になる驚愕の数字が出たことだ。


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