「自分の選択を生きる社会へ」ふたりぱぱ
Japan In-depth / 2019年10月24日 18時0分
・多様性を受け入れるスウェーデン
ご存知のようにスウェーデンは社会保障制度がとても充実している。実際のスウェーデンの子育て事情を聞いた。
みっつん氏は、スウェーデンでは育児休暇をとることはごく当たり前のことだという。
日本では育児休暇を年単位で取ることが一般的だが、スウェーデンでは、一度に取り切る必要がなく、例えば、週3日働き、後の2日は育児休暇を取得する、といったフレキシブルな働き方を選択できる。収入を減らすことなく子供と過ごす時間が増えるだけでなく、仕事から完全に離れるわけではないので、自身のキャリアが途切れることがない。また、仕事に復帰しやすいというメリットもある。
共働きが一般的であるスウェーデンでは育児休暇を平等にとっている家庭が多い。ちなみに、スウェーデンの育児休業取得率は、女性では8割強、男性では8割弱である。
しかし、日本では父親、母親というジェンダーによって社会的役割が固定化されがちだ。男性の育児休暇取得率が伸びてきているとはいえ、まだまだ低いのが現状だ。
みっつん氏はロンドンに住んでいたころから、親の役割について考えてきたという。特にスウェーデンで暮らしている時、「自分たち家族にあった選択ができる社会に暮らすうちに、ジェンダーによる役割や社会的役割ということがあまり意味がないことに気が付いた」と述べた。
次にスウェーデンでの多様性を受け入れる土壌はどのようにしてできたのか聞いた。
「スウェーデンは人権教育や男女平等の流れが強く、いかに男女間の格差を埋めるかに尽力してきた歴史がある。男女という以前に人として大事なものは何かを議論してきた。人権に対する強い当事者意識から、多様性を受け入れる土壌ができたのではないか」とみっつん氏は述べた。
・子供の育て方
筆者はシングルマザーの家庭で育ったが、小学校までは周りに同じような境遇の友人がいたことから気にしたことはなかった。しかし、私立中学校に進学し、自分の知らないところで自分に関する噂が一人歩きしている事を知って驚いた。それまで自分の家庭は特別ではないと思っていたが、噂が広まるにつれ、隠さなくてはいけないことなのかと悩んだ時期もあった。今でも話す時には若干の抵抗がある。
みっつん氏の家庭は日本ではまだあまり多くない家族の形かもしれない。好奇心からの質問をされることもあるだろう。みっつん氏が子供を育てるうえでどんなことを大切にしているのだろう。そう思って聞いてみた。
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