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「自分の選択を生きる社会へ」ふたりぱぱ

Japan In-depth / 2019年10月24日 18時0分



写真)リカ氏

提供)みっつん氏


 


「周りの環境や社会は、なかなか簡単に変えられるものではない。噂が広まったり、心無い言葉を言われることもあるかもしれない。でも、周りがどうであれ、あなたはとても大切で素晴らしい人だよ、と自尊心を持てるように育てていくのが大切だと思う。また、子供の社会は他人と違うというだけでいじめに発展することもあるが、それは男女の両親を持つ子供も同じだろう。その時に大切なのは、その子供に対してどのようにサポートしていくかだ」と述べた。


 


日本と違いスウェーデンではいろいろな形の家族がある。日本のようにこうするべきだという先入観はむしろ自分を締め付けてしまう。そうではなく、「もっと自由でいいんだよ、ということを子供の頃から教えることが大切」と述べ、子供の自主性を尊重し、育むことが重要だとの考えを示した。


 


・LGBTという呼び方


 


今回みっつん氏にインタビューするにあたって、性的マイノリティの人たちの呼称としてLGBTやさらにQueer/Questioningを追加したLGBTQ、さらにはInter-sexやAsexualも加えたLGBTQIAなど様々なものがあることを知った。そうした呼称そのものが性的マイノリティの人々のイメージ固定化することにつながる、との批判もある。これに対するみっつん氏の考えを聞いた。


 


「LGBTQという言葉も、一人一人違うんだということを気づくきっかけでしかない。同性愛者というのも、個人の一つの特性や側面にすぎない。 性的指向や性自認のグループの傾向と、個人の性格や考え方などは必ずしもイコールではないのに、日本では個人がなにか集団に属した時、十把一絡げにまとめられてしまう傾向がある気がする。会社や学校、どんなグループに属しようが個人は別に存在する人格であり、それは尊重されるものという考えが浸透すれば、LGBTQの呼称も気にならなくなると思う。」


 


・これからの社会


 


みっつん氏は「シャーンファミリェル」という本も紹介してくれた。この本は様々な家族が登場する。みっつん氏の家庭のような“ふたりぱぱ”の家族もいれば、養子縁組をした家族も登場する。スウェーデンではこういった絵本が充実しているそうだ。このような絵本を子供に読み聞かせをすることで固定観念がある両親の再教育にもなるだろう。


 


最後にみっつん氏は「他人の生き方を否定しない社会になればいい。色々な選択をする人がいて、それが自分と違っても否定しない。人を傷つけたり迷惑をかける生き方は肯定できないが、それぞれの自分の選択を生きる社会っていうのがいいんじゃないかな。」と、これからの社会のあり方に期待感を示した。


 


みっつん氏は私たちの取材に対し「(違う形の家族に)興味を持ってくれるのがなによりも嬉しい」と述べた。筆者の周りでも、セクシャルマイノリティに対しての理解はまだまだだと思う。もし、他人と違うことで悩んでいる人がいたら、その人にこの記事が届けばいいと願う。




写真)リカ氏とみっつん氏

提供)みっつん氏


 


トップ写真)リカ氏とみっつん氏

提供)みっつん氏


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