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HPVワクチン捏造報道 二審も「名誉棄損」認定

Japan In-depth / 2019年10月31日 22時50分

婦人科医が草の根レベルで講習会を開いて医療関係者や地方議員に啓発したり、患者に丁寧にワクチンの話をして不安を取り除いたりしている。じっくり話を聞けば、ワクチンを打ってもいい、と判断する親子も多いと聞く。


問題は、多くの人はインターネットの一部の情報や、ママ友の話を鵜呑みにしてワクチン=危険なもの、と思い込み、子供にワクチンを接種させないとの判断を下していることである。その結果、日本のHPVワクチン接種率が約0.3%という信じられないような低さとなっているのだ。


私の身の周りだけでもHPVウィルスによる異形成の診断を受けた人が数多くいる。読者の知人、友人の中にもいるはずだ。一次予防としてワクチンで「HPV感染を防ぎ」、二次予防として定期的な検診で「がんを早めに見つける」ことを勧める医師もいる。そうした中、メディアが報道しないことで、多くの人は情報に触れる機会すらないのが現状だ。HPVの感染経路が性的接触であること、子宮頸がんの多くはHPVの感染が原因となることを知らない人も多いのではないだろうか。


今回の裁判について触れている新聞・テレビはほとんど無く、記事を書いているのはBuzzFeed Japan や弁護士ドットコムなど、一部ウェブメディアだけだ。新聞・テレビは全くと言っていいほどHPVワクチンについて触れようともしない。現場の記者からは、デスクに反対され記事が書けない、との声も漏れ聞こえてくる。今一度、大手メディアに問いたい。


私たちが守るべきは「女性の命と健康」ではないのだろうか?


(関連記事:HPVワクチン名誉棄損訴訟判決 被害者は誰だ?)


トップ写真:手前から村中璃子医師、喜田村洋一 弁護士、平岩 敬一 弁護士、水谷渉弁護士 ©️Japan In-depth編集部


 


【訂正】2019年10月31日


本記事(初掲載日2019年10月31日)の本文中、誤りがありました。お詫びして訂正いたします。本文では既に訂正してあります。(イタリック、赤太文字部分)



誤:会見後、一部のジャーナリストが、村中氏が池田氏に直接取材を 行わなったことを指摘し、取材手法が不十分だったのではないか、と質問した。


正:会見後、一部のジャーナリストが、村中氏が池田氏に直接取材を 行わなかったことを指摘し、取材手法が不十分だったのではないか、と質問した。


 


誤:これに対し平岩弁護士は、村中氏が池田氏にメールで取材したところ、「これ以上お答えできない」と返答が来たことを上げ、その状況下で池田氏へのそれ以上の取材は無理だったことは 明らだ、との見解を繰り返したが、議論は平行線だった。


正:これに対し平岩弁護士は、村中氏が池田氏にメールで取材したところ、「これ以上お答えできない」と返答が来たことを上げ、その状況下で池田氏へのそれ以上の取材は無理だったことは 明らかだ、との見解を繰り返したが、議論は平行線だった。



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