1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

フランスでも深刻いじめ問題

Japan In-depth / 2019年11月11日 18時0分

 


その結果、多少はいじめの件数も減少し、教師などがいじめを把握し解決に至るケースも出て来たのも事実です。しかしながら、まだまだいじめをタブーとする人々がいなくなったわけではありません。


 


いじめがあったことに積極的に対応せず、隠そうとする教師はいまだに存在します。


 


リュック(仮名)の母親の証言


 


息子へのいじめは4年前の中学1年生の時に起こりました。息子をバカにし、侮辱する言葉を投げつけられたり、その中の一人に殴られたりもしました。そして、トイレでレイプすると脅されたのです。しかし、私はそのことを何もしりませんでした。トイレでレイプされるという脅しの話は、主任教諭との話し合いの場で初めて知ったのです。教師は、こういいました。「状況を悪化させてはいけないと思いまして、親御さんには電話しなかったのです。」


 


その後、息子は中学に戻りました。でもいじめは続きました。そして最終的に息子は部屋に閉じこもり、マットレスの下に隠してあったナイフで自殺しそうになりました。



写真)引きこもる少女(イメージ)


出典)pxhere


・・・


 


これは戦わなくてはいけないと、アカデミーに手紙を書きました。主任教諭に、このいじめ問題が学校の名前と関連付かないようにしてくださいと言われた時は、かなり頭にきました。


 


息子を保護することを一番に考え、次の学年は違う中学に転校しました。そこでは問題は起きませんでした。現在では、高校に入りましたがまったく問題なく未来に向けて大きな夢をもっています。しかし、一つ後悔していることがあります。なぜあの時、訴えなかったかと言うことです。なぜなら私たち、親たちは、ほとんど私たち(被害者)の話を聞こうとしないからです。


 


数多く流される証言の中には、このように教師やほかの親の無関心さに怒りを募らせる親の証言も多くあります。


 


いじめと戦うためには最初の兆候で被害者を保護し、いやがらせを防ぐために大人は学校と専門家で団結しなければなりません。いじめの目撃した場合は、そのことを見て見ぬふりをすることをやめ、被害者をたすけることが非常に重要です。教師が積極的に行動しないというのはもってのほかですが、その状況を変えることは、なかなか難しいようです。それは、ほかの理解しない親との兼ね合いもあり学校を守ることを優先するのも理由の一つでしょう。また、それと同時に、昔から普通に行われてきたことでもあり、教師を含む大人自身がそのことをして何が悪いのかという認識しかもっていない場合もあるのも事実です。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください