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池袋暴走事故に見る「正義の暴走」横行する「危うい正義」その2

Japan In-depth / 2019年11月19日 11時0分

 


元院長は当初、


「ブレーキを踏んだが効かなかった」


との弁明を続けていたが、警察が車を調べた結果、これは否定された。それでもなお、ニュース番組のインタビューに答えて、


「メーカーは、安全な車を作って欲しい。高齢者が安心して外出できる、運転できる世の中にして欲しい」


などと語った。これが、一部に人たちにとっては火に油を注ぐ結果を招いたようだ。相変わらず車のせいにしている、反省していない、というように。


 


ネットニュースのコメント欄には「一族暗殺」という書き込みまであった。書き込んだ当人が、どうせ本気ではあるまいが、こういった見当違いな「正義感」は、それこそアクセルとブレーキを踏み間違えるくらいの愚挙なのである。


 


高齢者に限らず、交通事故は身近な問題だ。


横断歩道を歩いていただけで事故に遭ってしまうリスクがあるのと同様、自分が加害者になってしまうリスクもまた常にある、という意味において。


 


私は、幸いにして人身事故など起こしたことはないが、車の運転はそれこそ「危機一髪の連続」であることは承知している。「最初の事故までは誰でも無事故」であるということも。


 


高齢者に免許返納を促すのは結構だが、東京23区はじめ都市部を少し離れたなら、車がないと生活できない場所の方が圧倒的に多い、という現実を先に見ないでどうするのか。


 


ネットへの書き込みという形で、元院長への怒りを表現している人たちには、ここのところをもう一度考えてみて欲しいのである。    


トップ写真) 東池袋で交通事故死した母子のために設けられた献花台。正面の横断歩道で起こった事故(2019年4月19日)の一週間後に撮影


出典)Photo by Asanagi


【2019年11月20日10時40分訂正】

下記の通り訂正致しました。


誤:池袋事故は事故であり、ネットの検討違いな「正義感」は改めるべき。

正:池袋事故は事故であり、ネットの見当違いな「正義感」は改めるべき。




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