金正恩、米に敵視政策撤回強要
Japan In-depth / 2019年11月22日 12時36分
この発言が米朝非核化交渉の中断を意味するのか、それともトランプ大統領に対する圧力を強めるためのものかは今の所明らかではない。しかし「先に制裁緩和と体制保証がない限り会談に応じない」とする方針を再度強調したことは確かだ。
北朝鮮はすでに終戦宣言と連絡事務所の設置、そして時限的制裁緩和までは手に入れている。米国が一歩引き下がったことで、「体制の保証」と「制裁の解除」を同時に手に入れようとしているのだ。北朝鮮が米朝核問題決着の期限とする年末に向けて、双方の駆け引きは激しさを増している。
写真)金委員長
出典)ロシア大統領府
3)地方選敗北で金正恩に足元を見られたトランプ
北朝鮮が強気に出てくる背景の一つには、トランプ大統領に対する弾劾調査の本格化と11月の地方選挙での敗北があるようだ。
共和党の地盤であるケンタッキー州では、投票日前日の11月4日夜にトランプ氏が応援に入ったが敗北し、激戦地域のバージニア州では1993年以来初めて州知事と州議会上・下院いずれも民主党が席巻した。共和党の勝利はミシシッピー州だけであった。
11月16日のルイジアナ州知事選でも民主党現職のエドワーズ氏が共和党候補を退けて再選に成功した。ここでもトランプ米大統領が何度も現地に出向いて共和党候補を応援したが勝利することができなかった。保守指向の米南部地域を指す「ディープ・サウス(deep south)」で民主党州知事の再任は異例だという。
これらの敗北でトランプ大統領はこれまでにない政治的ダメージを受けており、来年の大統領選に赤信号が灯ったという指摘も出ている。
北朝鮮側はこうしたトランプの弱点に付け込み、いま一気に追い込もうとしている。
トップ写真)トランプ大統領・金委員長 出典)Flickr; The White House
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