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小池再選は固いが、波乱も【2020年を占う・都政】

Japan In-depth / 2020年1月9日 11時34分

確かに五輪前後でひと山ありそうだ。


さらに、テレビでも有名な選挙コンサルタントの松田馨氏に聞いた。


「基本的に首長選挙における2期目の選挙は、3期目4期目に比べて再選率が高い。昨年10月下旬に行われたJX通信社の世論調査でも小池知事の支持率は53.6%と過半数を超えていることから、小池知事が二期目に立候補すれば当選の可能性は高いと考える。」


立憲民主党などの野党が統一候補を擁立する動きも報道されているが、仮に擁立できた場合は自民党都連の候補と2人で小池批判票が割れることになり、小池都知事が漁夫の利を得ることになるだろう。現職有利を覆すためには、都民の7割以上がその人物を知っているような圧倒的知名度が条件になる。その上で、無党派層から自民党・野党の一部からも好感を持たれているような人物であれば闘えるのではないか。」とのこと。



▲【出典】松田氏(本人提供)


2人の著名な選挙プランナーが言うようなおもしろくもない情勢が予想され、しかもそうなりそうである。過去の都知事たちが(都政の反省もなく)テレビで発言していて、都民も悲しくなっているように、著名人であること、タレント性がどうしても必要になってしまう。私は都議会議員や東京都内の首長で都知事にふさわしい人物を多く知っているが、行政経営の論理よりも、選挙の論理が優先してしまう。悲しい現実である。


 


■ お寒い令和の東京都知事選挙


小池都政についてはここでも書いてきたが「(以前の石原都政、猪瀬都政、舛添都政よりは)まだまし」と評価する面もある。


しかし、


・東京五輪のSDGsや環境問題、レガシーには程遠い


・満員電車ゼロなどの主張はどっかにいってしまった


・政策過程はブラックボックスのまま


である。それなりに新しいこと、目立つことには熱心であり、ちょっと「何か時代に合った新しいことをしている」というムードを作るのは小池都知事はとてもうまい。


しかし、令和になっても、政党中心、知名度中心、票獲得中心思考の選挙候補者選びである。そこではこれまでの経歴や実績も人物としての妥当性には議論が及ばない。野党も与党も相変わらずである。


・選挙に勝つためには知名度が必要→著名人・タレントが都知事になる


・メディアが争点を提起できない→政争でしか選挙が盛り上がらない


・政策議論よりも自分たちの利権重視→首都東京都の先進的な政策はできない


・おカネ面は比較的豊か→都民はそんなに困ってはいない→厳しい喧々諤々の政策議論が進まない→無駄な事業が増える


この構造を変える時代がもうそこまで来ている。


「うるさい!」って。確かにお前よりはうるさい。もう誰かのせいにするのはやめにしよう。


 


【注意】M1グランプリの決勝ラウンド進出の芸人ぺこぱ風にまとめました。


トップ写真:小池百合子都知事 出典:flickr photo by World Economic Forum


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