血液型と人間の性格 笑うに笑えない都市伝説 その3
Japan In-depth / 2020年1月28日 11時0分
まあ考えてみれば、人体を構成する物質の中で最大の比重を占めているのは血液なのだから、性格の問題も含めて、様々なことを血液と結びつけて考える人がいても不思議ではない。昔は病気も血液に問題があるからだと考えられ、わざと血管を切って血を絞り出す「瀉血(しゃけつ)」という治療法が普及していたのは有名な話だ。
そもそも、どうして血液型というものが分かれてきたのかと言うと、遠い祖先の生活環境の違いに起因するのだという。たとえば私などのO型は、狩猟民族の子孫らしい。
試しに、と言うよりは気まぐれで、血液型と人間の性格について語るサイトを見ると、狩猟民族は獲物を捕らねば生きて行かれないので、他人の評価などあまり気にしないマイペース人間が多く、また、動物の肉をそのまま食べる生活に慣れていたので感染症に強い体質だ、などと書かれていた。
たしかに私は企業社会に背を向けたフリーランスなので、マイペース人間なのかと思われがちだが、実はなかなかそうでもないのだ。
何故かと言えば、ブロガーや自称作家の人たちと違って、我々が書く原稿には締め切りというものがある。締め切りまでに一定水準以上の文章を、規定の字数で書き上げねばならないというプレッシャーで、胃が痛くなることなど少しも珍しくない。自由ほど不自由なものはない、という言葉があるが、本当のところ、まったくのマイペース人間はプロの物書きにはなれないのかも知れない。原稿の遅さを、むしろ自慢気に語っていたような作家もかつてはいたが、代表作の小説など、最後は3日間、不眠不休で書き上げたという。 それに、私はどちらかというと風邪をひきやすい方だ。ただ、立ち直りが異様に早く、一晩寝ていると、たいてい治る。これも、先祖が狩猟民族だからだと言うのだろうか笑。
前述の性格の問題もそうだが、O型の人間がみんな感染症にかかりにくい、などというのは、それこそ「ソースを示せ!」と言いたくなる話ではないか。
ならば私は、血液型と人間の性格が関係しているという説をまったく認めないのかと言われれば、それは違う。
前述のように人間の体にもっとも多く含まれる物質とは血液であり、思考も脳内の血流と不可分の関係にある以上、血液の成分が性格形成に影響を及ぼしていることは、充分にあり得ると考えているのだ。
▲イメージ
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