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トランプ弾劾 無罪判決へ 証人も証拠提出もなし

Japan In-depth / 2020年2月2日 8時22分

 


弾劾裁判中に飛び込んできたニュースとして、ジョン・ボルトン前大統領補佐官が刊行予定の著書の内容がリークされ、トランプ大統領本人からウクライナへの支援が、軍事金の交換条件だったと告げられたと暴露していることがわかった。ボルトンは下院での調査でも証人として召喚されたが、証言するなというトランプ大統領の指示に従うものと思われていた。その後、もし正式に召喚状が提出されたのなら応じるとコメントし、上院の弾劾裁判で証人を呼ぶのならトップの人選とされている。



▲写真 ジョン・ボルトン前大統領補佐官


出典: flickr; Gage Skidmore


 


冒頭陳述の後、各上院議員が用意した質問をジョン・ロバーツ裁判官が読み上げ、弁護側がそれをはぐらかすだけという、証拠となる文書も証人もないおかしな、裁判とも呼べない裁判が続いている。ボルトンの爆弾発言が飛び出した直後は、彼を証人として呼ぼうとする共和党議員がいることを懸念して、採決を取れば証人招致が許可され、裁判が長引くだろうとミッチ・マコーネル共和党上院議長が発言した。


 


共和党から4人の離脱者が出れば証人召喚に動く。その4人になりそうな上院議員は地元の選挙区で民主党が強く、今秋の選挙で再選がかかっているメイン州のスーザン・コリンズ、アラスカのリサ・マーコウスキー、ユタ州のミット・ロムニー(彼はモルモン教徒が多い地元なのでトランプに反対しても共和党の支持は動かない)、そして既に今期で引退を表明しているテネシー州のラマー・アレクサンダーだが、すでにアレクサンダーは証人を呼ばない方に一票を投じるとしている。



▲写真 ジョン・ロバーツ最高裁首席判事


出典:Collection of the Supreme Court of the United States, Photographer: Steve Petteway


 


万一同票となった場合は、最高裁判所の首席判事でもあるロバーツ裁判官の判断に委ねられるが、これまでも質問状を読み上げるだけでなんら介入するそぶりは見せていないので、彼がこの弾劾裁判を大きく変えるような判断をするとは思われていない。このコラムが掲載される頃には他にも腰砕けになった共和党上院議員がでて無罪判決に向かうだろう。


 


 


▲トップ写真 トランプ米大統領(2020年1月29日 ホワイトハウス)


出典: The White House facebook


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