昆虫=エイリアン説と臨死体験 笑うに笑えない都市伝説 最終回
Japan In-depth / 2020年2月8日 11時1分
ひとつは我々人類を含めて、海中に生息する微生物から進化してきたもの。そしてもうひとつは、隕石に付着して宇宙空間からやってきた微生物が、地球の環境に適応して進化してきたもの。すなわち昆虫は後者だという話であるらしい。
▲写真 隕石と宇宙イメージ 出典 pixabay: 9866112 / 6 张照片
これも20年ほど前までは、空想に過ぎない、といった扱いを受けてきた。
宇宙空間に生命が存在する可能性そのものは、結構昔から真剣に考えられてきた。空気もないところで……というのは我々が地球人類だからそう思うだけの話で、未知の生命体が絶対にいない、とする根拠にはならない。
げんに宇宙飛行士は、帰還後に決まって隔離病棟のような場所で数日間過ごすが、これは宇宙空間に未知の細菌が存在する可能性を考慮してのことなのだそうだ。
ただ、隕石が大気圏に突入すると、想像を絶するほどの摩擦熱で火の玉になってしまう(これが流れ星であることはご存じだろう)わけで、たとえそこに微生物が付着していたとしても、生きて地表にたどり着くのは不可能だと、これまでは考えられてきた。
ところが最近の研究で、海底火山の火口付近でも、海水が沸騰するほどの高熱に耐える上に火山ガス=硫化水素をエネルギー源とする微生物が生息していることが分かった。
自殺に使われることで一時期話題になった硫化水素が、ある種の微生物にとっては生きる糧なのだ。凄いぞ微生物……などという話ではなくて、人間にとっては想像を絶するような環境で、ちゃんと生命活動が行われているのだから、隕石に付着して来た微生物が地表で繁殖し、進化してきた可能性も、ゼロだと決めつけない方がよいかも知れない。
もうひとつの臨死体験については、さほど詳細な説明は不要だろう。
『柔道部物語』(小林まこと・著 講談社)という漫画にさえ、絞め技で失神した選手が、息を吹き返してから「死んだおじいちゃんに会ってきた」などと語るシーンがある。
心肺停止の状態になった時、川が見えたとかお花畑が見えたとか、中には蘇生処置を受けている自分の姿を天井から眺めていた、などと証言した人もいる。いわゆる幽体離脱だが、それも含めて臨死体験と呼ぶわけだ。
この現象を真面目に研究した本も出版されている。そのものずばり『臨死体験』(立花隆・著 文藝春秋)という本で、初版は1994年。
▲写真 幽体離脱イメージ 出典 wikimedia: Hereward Carrington, Sylvan Muldoon.
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