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東京の未来「悪くないだろう」?~東京都長期ビジョンを読み解く!その84

Japan In-depth / 2020年2月11日 12時50分

 ・公共交通機関の正確なオペレーションにより、鉄道などがほぼ時間通りに運行されている。


 ・リニア開通により、世界の都市にはない大きな経済圏が誕生し、日本全体の経済発展に大きく貢献できる。


【出典】東京都庁:「未来の東京」戦略ビジョン 前掲、P21



と書かれていることだ。確かに、治安の良さはあるし、インフラはそれなりではある。しかし、ロイズ保険会社とケンブリッジ大学による調査では。東京は最も危険な都市と見られている。


再保険大手スイスリーの「自然災害リスクの高い都市ランキング」で東京・横浜が世界一位になったくらい、東京は水害に弱い構造である。災害・地震発生の確率は他都市よりもちろん高い。


平時でも、満員電車では押し合いへし合いが多く、「他人は風景」。ちょっとした声がけもなく、一部の人はタックルしてくる。ターミナル駅での混雑では、歩くのにも緊張を強いるし、ぶつかることも多い。こういうことを考えると白々しい。



*地域の若者と町会・自治会との連携により居場所が運営され、商店街の賑わいと相まって、活発な地域コミュニティが形成されている


【出典】東京都庁:「未来の東京」戦略ビジョン 前掲、P19



個人の「居場所」はネット空間だったり、多様化している。旧来型の「居場所」の形ではなくなっていて、変わってきているはず。まだ商店街振興をもくろんでいるらしい(どれだけ税金を既得権益に過剰に投入すればいいのだろうか?)。



*都営住宅等における「おとな食堂(仮称)」創設


100か所 (2030年度)


【出典】東京都庁:「未来の東京」戦略ビジョン 前掲、P42



これは凄い。おとなの貧困問題を解決するのが先では?と思うのだ。おとな食堂を解決するより、大きな貧困問題の解決が先にあって、その解決策として妥当ならいいのだが・・・。


数値目標にも疑問である。



*防犯ボランティアを拡大


【出典】東京都庁:「未来の東京」戦略ビジョン 前掲、P45



なぜなのだろうか?5Gを進めていくことで、防犯の世界も変化するのではないか。監視カメラがどう防犯につながるのかが懸案事項であるはずだ。防犯の視座もかわってくる。ただ、防犯ボランティアの方々はこれまで大変頑張ってこられたことには敬意を示したい。



▲図 スタートアップの力で行政課題を解決 プロジェクト組成件数 累計100件(2020~2030年度)出典:東京都庁「未来の東京」戦略ビジョン 前掲、P185


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