英国でまたも「離脱騒動」 何が違う?日本の皇室と英の王室 その1
Japan In-depth / 2020年2月15日 18時5分
林信吾(作家・ジャーナリスト)
林信吾の「西方見聞録」
【まとめ】
・王室離脱=MEXITにあきれた英国の国民と王室。
・ヘンリー王子は領地からの収入継続で年収は5%減る程度。
・日本の皇室も戦前は大地主。似てるように見えて実態は異なる。
英国にもしも「流行語大賞」があったら、今年のトレンドはまちがいなく「離脱」になるだろう。より正確には「ブレグジットBrexitとメグジットMexit」だが。
ブレグジット(英国のEU離脱)については、すでに幾度も記事を書かせていただいたので、ここで多くを語るまでもないであろうが、単語の成り立ちだけ復習させていただくと、Britain(英国)とExit( 退出する)を組み合わせたものだ。
Mexitとは、さらにメーガンMeghanをかけたもの。日本でもすでに大きく報道されているが、チャールズ皇太子の次男であるヘンリー王子が、妻であるメーガン妃ともども王室から離脱し、英国とカナダを往復する生活を始めることになった。
▲写真 ヘンリー王子とメーガン妃
出典: kensingtonroyal Instagram
事の起こりは1月8日、夫妻がインスタグラムを通じて、「王室の主要メンバーから退き、経済的に自立する」と発表したことにある。
ヘンリー王子は、王位継承権6位。チャールズ皇太子の次男だが、兄ウィリアム王子に3人の子供がいるので、6位なのだ。1人は女の子だが、英国では女子にも継承資格がある。ちなみに「2013年王位継承法」が定めるところによって、男女を問わず第1子の継承権が優先されることにもなった。
▲写真 左からチャールズ皇太子、ウィリアム王子、キャサリン妃、メーガン妃、ヘンリー王子
出典: kensingtonroyal Instagram
いずれにせよ、英国の歴史の中で、王位をめぐる争いは幾度も起きているが、継承権上位にある王族が自らその立場を放棄すると言い出したのは初めてのことだ。
しかも、インスタグラムへの投稿という「軽いノリ」での発表ということもあり、英国民の多くは賛否の以前に驚き呆れた、という反応であった。
もっと驚き呆れたのが外ならぬ王室で、この決定は女王はじめロイヤルファミリーの誰にも相談せずに発表されたものであった。女王など、TVニュースで初めて事の次第を知ったという(TIMES電子版などによる)。
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