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羽田新飛行ルートの謎1 東京都長期ビジョンを読み解く!その85

Japan In-depth / 2020年3月5日 11時22分


▲キャプチャー 出典:国土交通省HP


そして、どのくらいの高さを飛ぶのか?というと・・・・


 新宿駅:900メートル


 渋谷駅:750メートル


 大井町駅:330メートル


と言われている。ちなみに、六本木ヒルズの高さは238メートルなのだ。


結構な都心を地上に近い形で縦断する形になる。着陸するのだから当たり前か。


 


■ 品川区議の筒井ようすけは語る!


この問題について、長年発信を続けてきた筒井ようすけ品川区議会議員にインタビューを行った。



▲画像 出典:筒井議員、筆者撮影


Q: 今の現状。ルート変更によって何が起きていますか?


A: 予想通り、騒音については予想通りの反応がきています。いきなり突然、音がやってきて、住民の方がびっくりしています。「うるさい」という声が聞こえてます。環境の変化に対する批判が8割。「飛行機見える~楽しい」といった意見は少数です。


建物の環境によっても、反応が違います。もともと防音ガラス対策をほどこしている家は、そこまで強い拒絶反応はないです。騒音とか落下物は以前からわかりきっていたのですが多いのは「圧迫感」を感じるという声です。一階の道路から飛行機を見るとぶつかってくるかのように見えるほどです。また、飛んでくる回数が約1分半に一回なので、その頻度が煩わしいという声も多いです。


Q: 品川区の反応は?


A: 品川区は「国に対して丁寧な説明を求めていく」「不安を払拭するように」と言っていたが、不十分です。


Q: 品川区は今どのように言っているのか?


A: 「ルートの固定化を防いでいく」と言っています。ようやく、代替案として「地方空港で対応を」と言い始めました。これは私が前から言っていることです。品川区は住民アンケートもしないし、不十分です。3月予算委員会で追及することになります。



▲写真 出典:筒井議員、筆者撮影


Q: どのように問題解決を目指すのでしょうか?


A: 代替案を直ちに進めるべきです。2020年は五輪があるので、百歩譲ってやむを得ない、仕方がないと思います。しかし、本年度中に、2020年以降は、どこかに新型滑走路を造るべき、そのために着手したらいい。外国人は直接、地方空港へ行く。成田空港、茨城空港の活用など対案を出したいです。また、かつて、検討の俎上に載った海ほたるから木更津沖周辺の東京湾内での新滑走路建設の提案も致します。


もともと羽田空港は、「羽田には迷惑をかけない」という宣言をしている。京浜島に倉庫街があり、工場街があり、そこを飛んでかって訴訟になりました。国と和解してやめさせたという経緯があります。


(次回に続く)


羽田空港問題には、尊重されない民主主義、どこかへいった公共性、いったん決まったら止まらない政策過程、よくわからない人たちによる審議会、いつ行われたかわからない意思決定、対話には程遠い住民コミュニケーション・・・・など日本社会の多くの問題をはらむので、今後ウオッチしていく。


トップ写真:羽田空港国際線ターミナル展望デッキから見た景色 出典:wikimedia: Suginami


 


【訂正】2020年3月15日


本記事(初掲載日2020年3月5日)の本文中、筒井ようすけ品川区議会議員の回答を一部削除致しました。


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