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「高貴な方々」も大変なのだ どこが違う?日本の皇室と英の王室 最終回

Japan In-depth / 2020年3月13日 18時0分

さて、本題。


チャールズ皇太子の長男ウィリアム王子と次男ヘンリー王子は、幼い頃から「賢兄愚弟」といった目で見られてきた。勉強熱心で、セント・アンドリュース大学でも、望めば大学院に行けたというほど成績優秀だった兄に対して、弟は11歳の時から飲酒・喫煙を覚え、パブリックスクール(中高一貫の私立校)時代にアルコール依存症の治療を受けたことまである、と聞いたら、それも無理はない話だと思われるかも知れない。


ただ、その背景に、ある「噂」がからんでいる可能性があったとしたら、どうだろうか。


兄弟の母親である故ダイアナ元妃が、夫チャールズ皇太子の不倫に長年心を痛め、最終的には離婚に至ったことは、日本でもよく知られている。


ただ、ダイアナ元妃にも、不倫の噂があった。今では、事実であったことが確認されている。相手は、近衛騎兵連隊のジェームズ・ヒューイット少佐。


英国陸軍には今も騎兵連隊が組織されているが、もちろん馬に乗って戦場に駆けつけるわけではなく、平時はパレード要員、いざ戦争となれば機甲部隊に姿を変えて出撃……という存在だと思えばよい。少佐自身、1991年の湾岸戦争に従軍している。


ともあれ騎兵でポロの選手でもあった少佐が、元妃の乗馬のインストラクターに指名されたことから、親密な関係になったとされるが、問題は、この少佐こそヘンリー王子の実の父親であったのではないか、との噂が広まったことだ。


二人とも赤毛で、顔だちもどことなく似ていたためで、また「火のない所に煙は立たぬ」という要素もあったわけだが、少佐自身はこの噂を即座に否定した。


なんとなれば、王子は1984年生まれ。少佐と元妃が親密になったのは1986年以降のことなので、親子関係ではあり得ない、というのである。



▲写真 ダイアナ元妃 出典:Flickr; Joe Haupt


エリザベス2世女王はそれでも納得せず、DNA鑑定を命じたとまで噂されたが、最終的には「シロ」と結論づけられた。


その後、前述の湾岸戦争などもあって二人は破局したが、この間男、もとい、少佐ときたら、ダイアナ元妃の死後、彼女からの手紙をメディアに高額で売りつけようとしたり、不倫の顛末を得々と語った本の印税で家を買ったり、家だけでなくコカインまで買って逮捕されたりと、ろくなものではなかった。


ちなみに、1994年に退役しているので「元少佐」と記すのが正しいのだが、こんな男の肩書などもはやどうでもよい、と言いたくなるのは、私だけではないだろう。


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