新型コロナ、世界の変化を加速
Japan In-depth / 2020年4月21日 12時30分
なるほど、考えるより慣れろ、ということか。調べればこの種のソフトは沢山ある。最も有名というか、悪名高いのがZoomであり、政府機関や情報漏洩に敏感な組織は使わない。ZoomやSkype以外にも、Skypeビジネス、Teamsなど多々あり、どれが良いのか正直判らない。COVID-19によりTV会議業界は戦国時代に入ったようだ。
確かに世の中は過去数か月間で大きく変わり始めた。だが、それは「COVID-19が国際秩序を変えている」のでは必ずしもない。新型コロナウイルスは、既に静かに始まっていた世の中の構造的、革命的変化を、単に加速させているだけではないのか。この点については今週のJapanTimesにコラムを書いたので、ご一読願いたい。
▲写真 全世界に広がりを見せるコロナウイルス(イメージ)出典:Pixabay; Gerd Altmann
〇 アジア
中国がパンデミック騒ぎに乗じ南シナ海に新行政区を設置したが、これって中国の典型的な戦術だ。ボーッとしている方が悪い。しっかりしろ、フィリピンとベトナム!
〇 欧州・ロシア
欧州委員会のチェコ出身副委員長が、EUは医療物資調達で中国やインドに「病的に依存」していると述べたらしい。危機感は分かるが、この差別の兆候は嫌な感じだ。
〇 中東
OPECプラスの減産合意後も、原油価格下落が止まらない。経済が停滞すれば需要も急減するし、夏には貯蔵能力も限界になるらしい。産油国は弱り目に祟り目だ。
〇 南北アメリカ
米国内で自宅待機命令の解除を求める抗議活動が各地で広がっている。トランプ氏の選挙戦術だろうが、お見事という他ない。彼はスピン(情報操作)の天才である。
〇 インド亜大陸
インドは先週、対外直接投資政策を変更し国境を接する国からの取引に政府の承認を義務付けた。対象は勿論中国であり、コロナ騒ぎでもインドは「やるべきこと」をちゃんとやっている。これもお見事!
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真:新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりを受けて、G7の首脳とのテレビ会議をする安倍首相 出典:首相官邸Facebook
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