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人類と感染症11 感染症の原風景は「農耕生活」

Japan In-depth / 2020年4月27日 7時0分

ウイルスは、その「宿主」にじっとしていれば、大人しい。共存共栄している。人間が大腸菌を持っていても病気にならないのと同じだ。しかし、「宿主」を出て、ひとたび、人やほかの動物にうつれば、病気を引き起こす。しかも、ウイルスは変異して、狂暴になる可能性がある。インフルエンザウイルスは、ほ乳類が100万年かかる進化を1年でやってのける。



▲写真 ウイルス(イメージ) 出典:Public Domain Pictures.com


今回の新型コロナはまさに、狂暴化したウイルスだ。人類はただ、慌てふためく。治療薬もワクチンもない。親しきものをなくし、悲嘆にくれる。見えないウイルスが社会に無数に散らばっている。その恐怖が世界を覆っている。


長崎大熱帯医学研究所教授の山本太郎氏はこう指摘する。


「人類が感染症を本格的に体験するのは約1万年前です。農耕生活が始まり、人間が野生動物を家畜化したことが引き金になりました。野生動物の持つウイルスが人間と社会に持ち込まれ、病気を発生させます」


「僕たちの社会にはいつも様々なウイルスが入り込もうとしている。たまたま社会がそれに適した状態になっていると、ウイルスが入り込み、わーっと広がっていく」.(読売新聞3月29日付)。


農耕社会が感染症の土壌になったように、現在も、感染症が起きやすい環境なのか。


(続く。「人類と感染症」1、2、3、4、5、6、7、8、9、10)


 


トップ写真:動物の群れ 出典:Pexels


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