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NY、コロナで広がる生活不安

Japan In-depth / 2020年5月3日 23時0分


▲写真 「臨時遺体安置用冷凍車」の近くで遊ぶ子どもたち(2020年5月2日 米・ニューヨーク) 著者撮影


外出もままならないことから始まり、生活全般に不自由があって皆がストレスを抱えている。



▲動画 「コロナ禍のNY 仮設死体安置所と隣り合わせ~病院裏の日常と非日常~」


ニューヨーク州で家庭内暴力の増加も深刻だ。3月は通常に比べて15%、4月は30%の増加、とクオモ州知事は会見で述べている。薬物依存、アルコール依存も深刻な問題として認知されつつある。この先、変容する社会はこれらをどう受け止めて行くのだろう。


テレビで聞きたくないニュースも見た。


先月、ニューヨークの病院に勤務する緊急医療チームの医師が自殺したという。職務を離れてノースカロライナの家族のもとに帰り、その後職場復帰する直前だった。うつなどの前歴は無く、献身的に働き、とても仕事に熱心だった。自殺の原因については触れられていない。


4月30日、NBCニュースが調査した公文書によれば、トランプ大統領は、4月20日の会見で新型コロナによる死者は今後、5万人から6万人だろう、と述べた翌日に10万人分の死体収容袋を業者に発注した、という。加えて遺体の臨時安置用トレーラー200台の公開入札も始めたという。そのトレーラーは「53フィート(およそ16メートル)、容積3600立方フィートのもの」との指定付きだという。


遺体収容袋の発注を受けた会社の代表は「注文がキャンセルされることを神に祈っています」と語ったという。


無事に生き残ることは最優先だ。


そして、その先、われわれはどこへ行き着くのだろう。


何が待っているのだろう。


トップ写真:病院にあらたに到着した「臨時遺体安置用冷凍車」(2020年5月2日 米・ニューヨーク市)著者撮影


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