トランプこき下ろすボルトン
Japan In-depth / 2020年6月30日 14時0分
ソ連がアフガニスタンに侵攻した後、中東全域から若く狂信的な現状不満分子を現地に集め、ムジャーヒディーンとしてゲリラ戦術を教え養成したのは、一体誰だったのか。米国の諜報機関が彼らに対し、報奨金どころか、武器の扱い方からケシの栽培方法まで懇切丁寧に教えたことは、当時から公然の秘密だったと理解する。
更に言わせてもらえば、そのようなムジャーヒディーンの中から生まれたのが、あの「アルカーイダ」ではなかったのか。今ロシアが米軍に対しやっていることと、1980年代に米国が当時のソ連軍に対しやったことと、一体どこが違うのか。報われないのは大国に翻弄されるアフガン人たちだろうが、その点については今や誰も指摘しない。
〇 アジア
韓国与党幹部が韓国のG7首脳会議参加に反対した安倍首相を批判したそうだ。でも日本が反対しなくたって、G11などというアイディアは初めから実現可能性がない。
〇 欧州・ロシア
英カンタベリー大司教が世界中の教会は「白いキリスト」を「当然」再考すべしと述べたそうだ。しかし、ジーザスは中東セム系だったから、そもそも「白い」訳ないのにね。
〇 中東
ユニセフがイエメン児童数百万人がパンデミックで「飢餓の瀬戸際」にある恐れを指摘したそうだ。でも、イエメンは今も内戦の真っただ中、これを今誰も覚えていないのか。
▲写真 イエメン 出典:Flickr; EU Civil Protection and Humanitarian Aid
〇 南北アメリカ
米ミシシッピ州議会が、南北戦争の南軍旗が入った州旗を変える法案を可決した。あれあれ、今も使っていたのかい。1960年代の公民権運動は一体何だったのか。
〇 インド亜大陸
中印係争地帯での両国兵士間衝突でインドは中国との関係を見直すというが、実際にはそれほど簡単ではなさそうだ。逆に、中国にとっては対印関係改善するなら今だが、果たして北京にその度量はあるだろうか、疑問である。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真:ボルトン氏 出典:Flickr; Gage Skidmore
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