絶好調テスラ、日本勢反撃へ 2
Japan In-depth / 2020年7月11日 22時59分
安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
【まとめ】
・中期経営計画で電動化を急ピッチで進める日産。
・日本勢のみならず欧州勢もSUV型EVを次々投入予定。
・EV専業で独走するテスラも順風満帆ではない。
重い腰を上げたトヨタ。その最大のライバルトヨタに先駆けてEV量販車リーフを世に送り出した日産は今、どうしているのか?
以前、「日産よ、復活の狼煙を上げよ」で書いたように、リーフを市場に投入してから10年間も新しいEVを出さなかった日産もようやくゴーン・ショックから目覚めたようだ。
小型の発電用エンジンを積んで「電欠(EVが走行中に蓄電池の電力を使い切ってしまうこと)」の心配を無くした「e-POWER(イーパワー)」を、コンパクトカー「NOTE(ノート)」に搭載し(2016年)、大ヒットを飛ばした。日産はそれに気をよくして、2年後の2018年にミニバン「セレナ」にも「e-POWER」モデルを追加した。こちらも同セグメントで好調に販売を伸ばしている。
にもかかわらず、「e-POWER」搭載モデルを何故増やさないのか、と訝っていたら、やっとコンパクトSUV「KICKS(キックス)」(2020年6月発表)に搭載された。3匹目のドジョウは果たしているのか、注目を集めている。
▲写真 日産Kicks 出典:日産
そして日産は2020年5月発表した中期経営計画で、2023年度までに8車種を超える電気自動車を投入し、「e-POWER」をグローバル市場のB、Cセグメントに拡大 、電動化率を2023年度までに 日本 60% /中国 23% /欧州 50%へ引き上げ、2023年度までに年間100万台以上の電動化技術搭載車の販売を目指すと宣言した。
早速、クロスオーバーSUV「ARIYA(アリア)」を2020年7月に投入する。コンセプトモデルには、前後ツインモーター4輪制御システムを搭載していた。市販車にも同様なシステムが期待されている。
▲写真 日産ARIYA CONCEPT 出典:日産
日産の電動化戦略はまだまだ続く。次は軽のEV「IMk(アイエムケー)」だ。2021年度発売と予想されている。
▲写真 日産IMk CONCEPT 出典:日産
まだある。2020年6月には北米で小型SUV新型「ROGUE(ローグ)」(日本名:エクストレイル)が発表された。北米ではこの秋発売予定であり、日本には2021年に投入されるだろう。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
日産「“新型”小さな高級SUV」発表! “真一文字テール”がカッコイイ! 「斬新ストライプ」×クラス超え「豪華内装」装備の「新キックス」登場
くるまのニュース / 2024年7月4日 12時30分
-
低迷続くテスラ、EV販売台数は2四半期連続の前年割れ…米紙「イーロン・マスク氏にここ数年で最大の試練」
読売新聞 / 2024年7月4日 7時25分
-
日産が“奇妙”な「新型コンパクトSUV」初公開へ! 顔は「最新」でボディは「旧車」!? 新型「ミニ・エクストレイル」衝撃の“進化”を中国で披露
くるまのニュース / 2024年7月3日 19時10分
-
日産「シルビア」復活する!? “アツい走り”実現する「新型シルビア」待望論! クルマ好きが待ち望む「理由」とは
くるまのニュース / 2024年6月28日 11時50分
-
日産『ムラーノ』が11年ぶりフルモデルチェンジへ! 日本市場復活はどうなる?
レスポンス / 2024年6月28日 8時0分
ランキング
-
1NYで人脈構築の小室圭さん、対照的な生活の眞子さんは「ほとんど外出せず」紀子さまが抱える“複数”の不安
週刊女性PRIME / 2024年7月4日 7時0分
-
2「魚民」の大量閉店は“大正解”か。運営企業「モンテローザ」の“稼ぐ力”は他社を圧倒
日刊SPA! / 2024年7月4日 8時53分
-
3【那須2遺体】長女・宝島真奈美容疑者が遺体発見翌日に応じたTVインタビューで見せた“違和感”について臨床心理士が分析
NEWSポストセブン / 2024年7月5日 7時15分
-
4新潟上越市でマンホール点検中の男性死亡 夕方になっても帰社せず捜索、マンホール内で意識不明の状態で発見
新潟日報 / 2024年7月4日 23時40分
-
5U30世代に政治参加を促す能條桃子さん「20代の国会議員が1人もいない。だから少子化対策もずれてしまう」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月5日 9時26分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)