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大坂なおみ選手「警察批判」声明

Japan In-depth / 2020年8月28日 10時55分

警察にも不良な人物は当然いる。どんな組織も同じだ。逸脱行為には厳しい処分で臨まねばならない。しかし米警察全体が人種偏見に侵された組織と見るのは、それこそ明らかに偏見だろう。大坂選手のジェノサイドという極端な言葉は、真面目に職務に当たる大多数の警官たちやその家族(大坂なおみのファンもいただろう)を不当に傷つけたと言わざるを得ない。この言葉だけでも撤回すべきではないか。


今回のウィスコンシン州の事件はまだ捜査中で、細かな事実関係に不分明な点が残る。民主党のバイデン大統領候補のように、この段階で、事件の背後に「構造的な人種差別」を示唆するのは無責任な煽り行為だろう。オバマ大統領の誤りを無反省に踏襲するつもりのようだ。


バイデンが、分裂を解消し「国に統一をもたらす」大統領とはなるとは到底思えない。


事件に関して現段階で判明しているのは以下の諸点である。


女性から、男が不法侵入しているとの緊急通報があり、駆けつけた警察官が男に職務質問したところ抵抗されたため、テーザー銃(電流銃)を用いたが効かなかった(と警察官は言う。なぜ効かなかったのかは不明)。男が車からナイフを取り出そうとしたため(と警察官は主張。実際、車内にナイフはあった。ただし男が手にしたかどうかは不明)、背後から服を掴んでいた白人警察官が男に向けて発砲した。発砲した警察官は1人。男には、性的暴行、不法侵入などで逮捕状が出ていた(そのことを警察官が知っていたかどうかは不明)。


当該警察官に人種偏見があったと見なすには、容疑者が白人なら、同じ状況となっても発砲しなかったと言えなくてはならないが、その点も捜査中で現段階では不明である。


以上から、警察による、黒人に向けたジェノサイドの一環という極端な主張が可能とは私には思えない。


なお、アメリカの「反警察運動」の政治的意味を含む詳細については、拙著『3年後に世界は中国を破滅させる』の特に第3章「米国『抗議暴動』の真相は何か」を参照頂ければ幸いである。


(編集部注:その後、大坂なおみ選手は準決勝に出場することを決めている。2020年8月28日午前8時時点)



▲写真 「3年後に世界が中国を破滅させる」(ビジネス社:島田洋一著) 出典:ビジネス社


トップ写真:大坂なおみ選手 出典:flickr: Rob Prange


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