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高知氏自叙伝「生き直す」発売に寄せて その4 新旧の高知東生が抱える葛藤

Japan In-depth / 2020年9月7日 14時30分

母の自死で天涯孤独となりたった一人で6万円を握りしめ東京に出てきた高知氏は、これまで身に着けた価値観だけを頼りに「負けるものか」「成りあがってやる」「今に見てろよ」と歯を食いしばって生きてきたはずだ。そして都会のましてや芸能界の荒波にもまれ、人の裏表を目の当たりにし、泥を飲むことを当たり前と思い、それでも平気な顔をすることこそ強さだと信じてきた。


しかしその怒りや悲しみを力に変える生き方は「もっと、もっと」と自分を追い込んでいくことになり、最終的には薬物事件へと繋がっていった。


高知氏は、我々と知り合い依存症のプログラムに繋がったことから、本当の自分の姿と、自分を鼓舞し作り上げていった精神論の狭間で苦しむことが今でも度々ある。


自分を厳しく責め続け、ダメ出しをし、歯を食いしばって我慢をしていないと、自分が自分なくなる気がしてしまうのである。「俺は、いつからこんな腑抜けになったんだろう」と良く話されるが、実は、依存症から回復する際には、この新旧の価値観が交錯する苦しみを誰もが経験することなのだ。高知氏は現在順調な回復を続けていると言えよう。



▲【動画】Japan In-depthチャンネル「薬物問題を知ろう!」 https://youtu.be/qfhk_pOnpuE



▲画像 「生き直す」 出典:amazon


(その5に続く。前回までの記事はこちらその1その2その3


トップ写真:講演する高知氏 ⓒ田中紀子


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