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経済再開か自粛か 揺れるNY

Japan In-depth / 2020年9月10日 23時0分

だが、明るい話題もある。


秋に向けて、というようなタイミングで、閉鎖されていた動物園、美術館、博物館、一部の観光名所などが相次いで再開。ニューヨークの夏の終りを彩る毎年恒例のUS Openテニスも無観客を条件に2週間の予定で開催された。構造上の問題で営業が許可されていなかった市内のモールも、特殊エア・フィルターを施設の換気設備に装着することを条件に再開が認められ、市民の生活に潤滑油が注入され始めている。



▲写真 9月に入って再開したアメリカ自然史博物館。入場制限のため人影は普段の数十分の一 出典:著者撮影



▲写真 無観客試合が行われているUSオープンテニスの会場 出典:著者撮影


街も活気が戻ってきたような印象がある。


朝晩のラッシュ時はそれなりの人の往来があり、車の通行も盛んで、平常な仕事に戻れていない自分は取り残されたような焦りを感じてしまう。


だが、ラッシュ時をすぎると街には人かげがまばらになり、地下鉄内はほとんど人がいない。タイムズ・スクエアなどを除けば観光客もほとんど見かけない。


一時期10数パーセントまで悪化した失業率は、8月には予想を上回り8.4%に改善。状況は良くなってきているように見えるが、秋以降、ビジネスを維持できなくなる会社や店が増えればどうなるかわからない。


先日、取材で知り合った、3月以降ずっと、コロナ患者などの対応にあたっている看護師に話を聞いていた。


彼女はこういった。


「私、いろいろ見てて思うんですけど、もうすぐ、第2波が来るような気がするんです」


コロナ禍を脱したかに見えるニューヨークは今、一番むずかしい舵取りのさなかにいる。


(追記:ニューヨーク時間の9月9日午後、クオモニューヨーク州知事は記者会見を行い、ニューヨーク市内のレストランの屋内営業を9月30日から認める、と発表した。再開にあたっては、客数は最大収容人数の25%まで。来店者は体温の測定と、複数での来店は少なくとも1人の連絡先の提供が義務付け。着席時以外はマスク着用、店のバーカウンターは制限付き、営業は深夜12時まで、などの条件の遵守が求められる。)



▲動画「夏の終わりのNY コロナ禍からの脱出なるか」(Japan In-depth Youtubeより)https://youtu.be/pXeBrNhe1cQ


トップ写真:閉店を余儀なくされたレストラン 出典:著者提供


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