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「努力の人」菅義偉 自民党総裁選その1

Japan In-depth / 2020年9月13日 15時0分

■すさまじい仕事ぶりと広範な人付き合い


行動面では、5時に起きて新聞全紙に目を通す、会議や面会をたくさん入れるなどが言われている。仕事ぶりは、聞き役に徹するタイプともいわれている。よく聞いて観察して考えているのだろうか。


複数の関係者に話を伺うと、キーワードは「厳しさ」「敵が少ない」「努力の人」といったことを聞いた。


第一に、厳しさ。菅さんがくると雰囲気が「ぴりっ」と緊張するそうだ。そういう厳しさを持っている。実際、ある政治家元秘書から聞いたが、事務所では部下がたるんでいると「菅事務所に送るぞ」というといっていたそう。いわれたら部下がひるむほどであったそうで、その人の上司も使ったそうだ。このように、自民党界隈では、広く、事務所の厳しさは知られている。仕事に厳しく、部下にも厳しい。転職して小此木彦三郎氏の事務所に行ったことも相当菅さんの人生に影響しているだろう。そもそも、小此木彦三郎氏が相当厳しかったそうだ。また、横浜へのカジノ誘致で袂を分かったらしい(と言われている)藤木幸夫氏が率いる藤木企業や港湾業者など、小此木の支援者などは海千山千のつわものを相手にしていたのだろう。そこでかなり成長したのだろうと推察される。しかし、菅事務所のスタッフは、厳しい故に辞めるわけでもないらしい。菅さんは人に対して優しさや愛情があるのかもしれない。


第二に、敵が少ないこと。よく他人の話を聴くこともあるし、筆者が会合で会った時の印象は、筆者がそれまで抱いていた「こわもて」は感じられず、優しさを感じられる風貌であった。小学校時代からクラスの対立を融和していたなど、調整役として発揮していたらしい。衆議院当選同期とは仲が良いそうだが、基本、群れない人でもあるらしい。群れない一方で、「誠意たっぷりの不器用者」と言われるほど、仲間には情に厚いようだ。


第三に、努力の人であること。自分のチカラで学費を稼ぎ、市議会議員選挙立候補の際は、他の人でも反対したくらい、接点の薄い地域から立候補した。その勇気と「一日300軒、4月の選挙前までに3万軒をまわり、6足の靴がダメに」なるほど歩くなどの行動。普通の人間ができる技ではない。そのほか、「総理の影」(森功著、小学館)には、第三者からせっかちであることが度々言及されている。



▲写真 菅義偉官房長官 出典:首相官邸


■声診断で分析してみると・・・


仕事ぶりは半端ない。指示も細かく、速やかな対応を求める。


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