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「改革志向の人」菅義偉 自民党総裁選その2

Japan In-depth / 2020年9月14日 1時0分

第三に、「敵を作らない」菅さんらしさ。困っている観光業界への支援、中国・韓国との協調を主張することなど、まさに体現している。米中関係の動向は別として、欧米で巻き起こる中国の人権問題(香港、新疆における人権状況と中国政府の弾圧への)への批判のような姿勢を期待するのは難しそうだ。


安倍政権を踏襲するといっているが、ほんとうのところどうなるか。特にポスト・アベノミクスのところ。「官製市場」といわれるほど日銀が買い支えている。日本銀行はETF(上場投資信託)の購入を増やし続けてきた。こうした状況が、いつまで続くとも思っていないだろう。もし政権を担った場合、政権が安定した段階で、動くことになるだろう。


 


■ 菅さんの政策で日本はどうなるか?~日本社会のためのリーダーシップ


これまで「やりたいことは見えてこない」などと言われてきたが、実務家は必要とされていることをやるべきだし、あいまいな理念やできもしないことを大言壮語をする人よりもよほどましである。人事権を掌握したからといって官僚は平伏するはずがない。ある一定の知識・幅広い交友からの視点などそれなりに官僚さんたちが評価していることも事実であろう。


朝5時に起きて全主要新聞に目を通し、官僚含め多方面から話を聞いて学んできた。外交も不安を持たれているが、それなりにできる男のはず。目立った政策をぶち上げるのではなく、これといった政策を推進してきた。聞き役の実務派。ふるさと納税は長短あるが、やはり各地域の活性化に貢献できたという面が大きい。


実務でどれだけ力を発揮できるのか。「結果にコミットする」総理総裁になる可能性を秘めている。大きな風呂敷を広げたり、単純化された理念や世の中で騒がれているような二番煎じの価値観を叫んだり、目立った主張や大きな物語をかたらない人でもある。総理になる場合は、久しぶりの実務家総理となる。期待したい。


(その3に続く。その1。全6回)


トップ写真:総選挙を終えて青年スタッフへの感謝の言葉を記す安倍首相と菅官房長官(2012年12月18日) 出典:菅義偉 facebook


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