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学術会議問題:驕り・慢心捨てよ【菅政権に問う】

Japan In-depth / 2020年10月5日 9時30分

筆者は、すべては同根だと思う。政権の驕りがそこにないとは言い切れない。首相たるもの、自分の決断が正しいかどうか、絶えず自問自答することが重要だ。耳触りのいい取り巻き、政策に反対しないメディア、学者ばかりに囲まれていてそれができるだろか?


国民はちゃんと見ている。アメリカではトランプ大統領が、連邦最高裁判所のリベラル派の判事の後任に、保守派のバレット判事を指名して、批判を浴びている。権力者は常に、李下に冠を正さず、でなければならない。安倍政権が7年以上続いたのは、景気が悪くなかったこともさることながら、野党が分裂し、弱体化していたことが大きかった。


しかし、今は共産党の選挙協力を取り付けた立憲民主党が相手だ。総選挙は決して与党にとって楽勝ではない。菅首相が総選挙で政権基盤を盤石なものにしたいのならば、今回のような問題を起こすべきではないことは自明の理ではないか。


国民が菅政権に期待しているのは、安倍政権の負の遺産の清算と改革の断行だ。負の遺産の清算をするどころか、蓋をするのみならず、同じ徹を踏み続けるようだと、国民の支持はたやすく消え去るだろう。


驕り、慢心を捨て、本当に政権がやるべきことに注力すべきだ。新型コロナウイルス感染症がなかなか収束しない中、インフルエンザが流行する季節に突入する。景気悪化は今後更に加速する可能性がある。無駄に時間を浪費すべきではない。


菅首相は就任会見で以下のように述べた。


「また、安倍政権に様々な御指摘を頂きました。客観的に見て、やはりおかしいことは直していかなければならない、こう思います。今後、御指摘のような問題が二度と起こることがないように、謙虚に、そして皆さんの声に耳を傾けながら、しっかり取り組んでいきたいというふうに思っています」


この言葉に偽りなし、と皆が思えるような政権運営を強く望む。おかしいものは、おかしいのだ。


トップ写真:9月18日総理大臣官邸で次官連絡会議に出席する菅首相。 出典:首相官邸


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