「妊婦さん丸ごと安心セット作った」 前厚労大臣政務官自見はなこ参議院議員
Japan In-depth / 2020年10月16日 23時0分
細川珠生(政治ジャーナリスト)
「細川珠生モーニングトーク」2020年10月10日放送
Japan In-depth編集部(油井彩姫)
【まとめ】
・前厚生労働大臣政務官としてダイヤモンドプリンセス号に3週間従事した。
・2波目は初動が上手にできるようになり、情報連携も進んだ。
・女性のメンタルケア対策や妊婦さんが安心できるような対策を取った。
今週のラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」は、自民党参議院議員であり、前厚生労働大臣政務官の自見はなこ氏をゲストに招き、新型コロナウイルス感染症対策に関し、今後必要なことと、コロナ禍での女性の心身両面からの健康などについて、政治ジャーナリストの細川珠生氏が話を聞いた。
自見氏は小児科医でもあり、国会でも医療関係を中心に制度作りに取り組んでいる。自見氏が厚生労働大臣政務官を務めていた時に新型コロナウイルス感染症の拡大が始まった。細川氏は当時一番大変だったことは何か聞いた。
自見氏は、「正直毎日大変だったが、中でも一番大変だったのは、ダイヤモンドプリンセス号で現場監督として3週間乗船した時のことだ」と述べた。その上で、当時の自らの役割を「パンデミックが起こっている地域の保健所長」のようだった、と表現した。
自見氏は、船には、クルー1000人、乗客2700人、計3700人いたが、そのうち2000人に基礎疾患があった事を明かした。
毎日積み重なる感染者をDMAT(災害派遣医療チーム)に搬送してもらい、700人が入院した。それ以外は安全だった。日本の水際対策や自粛期間等、その後日本で打ち出される大きな政策のひな型が全部パッキングされていた。
さらに自見氏は、3700人の内700人が感染したにもかかわらず、国内でダイヤモンドプリンセス号由来の感染者は一人も出なかったことを紹介し、「水際(対策)という大きな目的と、国民を守るという役目を果たした」と述べた。
また、その裏に自衛隊、医療関係者、自治体職員含め、壮絶な苦労があったとし、「どうにか新型コロナ、心筋梗塞含め関連死がなかったことはよかった」と述べ、過酷な状況の中でベストを尽くせたことを強調した。
細川氏は、「夏に感染の第2波が来て、今は少し落ち着いているが、(人々の)活動量が多くなっている。今の陽性者数は恐れるべき数字なのか」と聞いた。
自見氏は、「1波目では緊急事態宣言でとにかく(人々は)家から出なかった。2波目は、新しい生活様式(の定着)で何とか感染を防いでいる。1波目の時の感染者は高齢者が多かったが、2波目は少ない。また、1波目の時は介護施設、障がい者施設、様々な施設でクラスターが発生したが、2波目は、DMATや看護師が入って、予後教育含め、初動が上手にできるようになってきている」と述べた。
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