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みっともない政権支持派(上)再論・「正義」の危うさについて その4

Japan In-depth / 2020年11月2日 23時0分

話を戻して、こうした経験をしているだけに、文芸春秋社までもが「忖度」したかと、つい思ってしまったわけだ。『週刊文春』誌上では、文書の隠蔽や改竄の問題を厳しく追及しているくせに……というように。





しかし、続報が次々と入る過程で、考え直さざるを得なくなった。





《さすが文春はん、商売上手でんなあ》





などと思えてしまったのだ。カネが絡んだ話題では、つい関西弁もどきになる笑。





実際、この問題をマスコミが大きく取り上げたことで、新書版が大いに注目されることとなり、2012年に出た単行本までが大いに売れ始めたという。試しにAmazonで検索したところ、1冊19,500円からというプレミアがついていた。めでたくコレクターズ・アイテムとなったらしい。





ただしこれは、文春に座布団一枚、では済まされない。本当は笑いごとでないのだ。





ネットには浮かれ者が多いので、朝日・毎日(彼らの言う左翼マスコミ?)がネガティブ・キャンペーンを張ったせいで、かえって本が売れた、などと書き立てる者までいた。





素人の言うことに立腹するのも大人げない気はするが、こういうことを許しておくと、いずれは公的な歴史までもが、時の為政者の都合の良いように改竄され、国民が洗脳されてしまう危険があることまで、考えが及ばないのだろう。





加藤官房長官は、個人の著作だから、で済ませてしまったようだが、これもおかしな話だ。著者は現職の首相という公人中の公人であり、ネットのタワゴトと違って、一流出版社の刊行物とは、それ自体が社会的な存在なのだ。もちろん説明責任は、官房長官ではなく著者たる菅首相自身にあるが。





次回は、日本学術会議の問題で露呈した、政権の驕りについて取り上げる。





(続く。再論・「正義」の危うさについて その1、その2、その3)





トップ写真:菅義偉首相(2020年10月23日 首相官邸) 出典:首相官邸 facebook




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