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「米大統領、どちらがなっても日米関係に影響なし」内閣総理大臣補佐官阿達雅志参議院議員

Japan In-depth / 2020年11月9日 18時0分

阿達氏は、「保守的・リベラルというのは、アメリカの伝統的な価値観、特に中絶問題をめぐっての賛成と反対を表す。この選挙に関する裁判はそういう価値観に基づくものではない」と述べた。





その上で、「保守的だからこの制度がおかしい、という議論ではなくて、手続き論としてどうなんだ、ということが争点になる。そういう意味で、最高裁の構成が影響するというよりは、法律の解釈として、あるいは法律の下での平等ということで、冷静な判断を下すのではないか」と述べ、最高裁判事の構成が選挙に関する訴訟の判断に影響を及ぼすことはないとの考えを示した。





ⓒJapan In-depth編集部



次に、細川氏は、この夏アメリカに滞在していた時、「分断に対する人々の疲れを強く感じた」と述べた。今回の大統領選も、分断を煽ったトランプ大統領に比べ、より皆を抱え込むようなバイデン氏に期待が集まってきていると述べ、選挙の結果次第で米国内の状況がどうなるか、聞いた。





阿達氏は、今回の選挙について、選挙人の数では接戦だが、得票数ではバイデン候補が大きな得票数であることに触れ、「それは分断に対する危惧、あるいは今のコロナ対策に対する不安からバイデン候補が支持を集めたと思う」との考えを示した。





また阿達氏は、「今のアメリカの社会は、何か起こるとすぐにエキサイトしてしまう」と述べた上で、黒人男性が警官に撃たれた時、暴動に近いことが起きたことを挙げ、「余裕がなくなって荒んできた」と述べた。





また、トランプ大統領が、中道の人たちを抱え込むのではなく、自分を支持する保守派の、特に右に近い人達だけを対象にするような演説を繰り返したことや、海外からの移民に対して非常に厳しく、排除の論理を出していったこと等を挙げ、「それらが大きく影響して、分断を強くしたことは間違いない」と言う。





また、細川氏は、大統領選の結果により、米中関係がどう変わっていくか聞いた。





阿達氏は、アメリカが2017年に国家安全保障戦略を改定した時に、今までの中国政策は間違っており、20年間中国を国際社会に引き込もうとしたが上手くいかず、逆に中国はどんどん異質な国になっていった、との見方から、「中国を明らかに挑戦者として、あるいは修正主義者として見るという、大転換をした」と述べた。





阿達氏は、こうした考え方は単にトランプ政権や共和党の考えということではなく、民主党系の人達も賛成していたことだとし、「アメリカの社会そのものが中国に対して厳しい態度に変わり、アメリカ人の大半も中国に対し不安感を持つことになった。トランプ大統領が再選されても、バイデン候補が大統領になっても中国に対する厳しい態度は変わらない」との考えを示した。





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