1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

米大統領選、不自然な高投票率

Japan In-depth / 2020年11月10日 13時51分

米大統領選、不自然な高投票率




澁谷司(アジア太平洋交流学会会長)





「澁谷司の東アジアリサーチ」





【まとめ】





・SNSで、数えた票数が登録有権者数を上回るとする謎の《表》拡散。





・ロイター、ウィスコンシン州では選挙当日の有権者登録を許可しているので問題なしと言及。





・APの投票数を用いると同州投票率は90%超。驚異的な投票率なり、不自然。









周知の如く、今年(2020年)11月3日、米国では大統領選挙が行われた。だが、開票結果をめぐり、トランプ大統領とバイデン前副大統領は自らの勝利を疑わず、事態は混迷を極めている。





バイデン候補は、過半数の選挙人を獲得したと主張し、大統領選での勝利を宣言した。確かに、選挙人獲得数ではトランプ大統領を上回り、次期大統領に当選したかに見える。他方、トランプ大統領は、バイデン候補側に選挙の不正があったとして、法廷で争う構えである。





さて、ロイター通信の2020年11月7日付「ファクト・チェック:(SNS上で出回っている投票数よりも登録有権者数が多い)《表》は、15州の古い有権者登録数を示す」(以下、「ファクト・チェック」)という記事は興味深い。





ロイターの指摘通り、SNS上では投票数よりも登録有権者数が多い謎の《表》が拡散している。





「ファクト・チェック」の冒頭部分は、以下、拙訳の通りである。





「多くのソーシャルメディアユーザーは、2020年の米大統領選挙で数えた票数が登録有権者の数を上回っているとして、これこそが選挙不正の証拠だという《表》を共有している。ただし、最新の登録有権者数は、《表》に記載されている数字よりも大きく、15州各州でカウントされた票数を超えることはない」という。





▲写真 facebook上でファクトチェックされている「表」 出典:facebook



ロイターは、最初のコロラド州から始まり、最後の中西部ウィスコンシン州まで、しっかりファクト・チェックを行っている。この点は大いに評価できよう。





ところが、激戦州であるウィスコンシン州に関して「ファクト・チェック」は、次のように述べている。





「ウィスコンシン州選挙管理委員会について言えば、投票者登録統計をウェブサイト で入手できる。 2020年11月1日の同州の登録有権者の総数は368万4726人だった。・・・(中略)・・・ただ、同州は選挙当日の有権者登録を許可しており、これは、選挙日の登録有権者数が368万4726人を超えることを意味するかもしれない」。





▲写真 バイデン氏 出典:Flickr; Gage Skidmore



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください